内容説明
医師が病気になるとき、何が起こるのだろうか?医師にとって、ケアを提供する側の役割を放棄し、他人からのケアを受けるということはたやすいのだろうか、それとも難しいのだろうか?医学生や医師に、そして医療の世界全体を通じて存在する共通の特性をとらえ、それに基づいた対応について具体的な症例をあげて的確に答える。
目次
1 医師の特性と脆弱性(医師の心理と医学界;医師への精神医学的評価)
2 苦悩する医師と苦悩させる医師の診断と治療上の問題(医師の精神疾患と身体疾患;中毒:薬物および非薬物;パーソナリティ障害、パーソナリティ傾向、そして破滅的な医師たち;超えてはならない一線を超えた専門職の行動)
3 予防、治療概論、リハビリテーション(力動的精神療法;個人認知療法と再発防止療法;葛藤状況にあるカップルとその治療;自殺しそうな医師と、医師の自殺のその後;予防)
著者等紹介
松島英介[マツシマエイスケ]
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
保坂隆[ホサカタカシ]
東海大学医学部基盤診療学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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