出版社内容情報
《内容》 ■同著者による「呼吸の生理」("Respiratory Physiology: The Essentials")の姉妹編。正常肺に対し、肺疾患の機能について解説する。■今版では喘息、肺気腫、肺水腫の病態やその他の部分での解説が刷新されており、また呼気ピークフローやクロージングボリューム、気道抵抗、喘息患者の治療に有効な気管支拡張薬、嚢胞性線維症、機械的人工換気、肺機能検査の基準値などの項目について記述が修正されている。■疾患例の呼吸機能について簡潔に、豊富に図を使用して解説しているので、呼吸器疾患の患者に接する多くの医師はもちろん、麻酔科医、循環器専門医、集中治療室勤務者、呼吸理学療法士にとっても役立つ書。 《目次》 Part 1 肺機能検査とその意味するもの1. 換気 換気容量検査/換気不均等に関する検査2. ガス交換 血液ガス/拡散能力(DCO)3. その他の検査法 静的排気量/肺弾性/気道抵抗/換気調節/運動負荷テスト/呼吸困難/肺機能の局所的差異/肺機能検査の価値Part 2 疾患肺の機能4. 閉塞性疾患 気道閉塞/慢性閉塞性肺疾患(COPD)/喘息/限局性気道閉塞5. 拘束性疾患 肺実質の病変/胸膜病変/胸壁の病変/神経・筋疾患6. 血管病変 肺水腫/肺塞栓症/肺高血圧症/肺動静脈瘻7. 環境性肺疾患およびその他の肺疾患 吸入粒子によって起こる疾患/悪性疾患/感染性疾患/化膿性疾患Part 3 不全肺の機能8. 呼吸不全 呼吸不全におけるガス交換/呼吸不全の型/呼吸不全の管理9. 酸素療法 酸素吸入後の酸素化の改善/酸素吸入の方法/酸素療法の弊害10. 機械的人工換気 挿管と気管切開/人工呼吸器の型/換気のパターン/機械的人工換気の生理学的効果Part 4 付録記号、単位、基準値/文献/その他の参考書/演習問題/解答