出版社内容情報
《内容》 ゲノムの配列からタンパク質の立体構造はどのようにして決まり、タンパク質の機能とどう結びつくのか、徹底解明。美麗な255のカラーイラストを使い,ゲノム時代のタンパク質研究をビジュアルかつ簡潔に解説。見開き2頁で完結するトピックは全部で82,基礎から高度な最先端のテーマまで網羅。ページごとに重要用語に関する解説が施され、初学者の理解を助けている。とくに大学院生・研究者のために。
《目次》
第1章 配列から構造へ
アミノ酸/遺伝子とタンパク質/一次構造の重要性と決定因子/二次構造の予測/フォールディング/三次構造/膜タンパク質の構造/タンパク質の安定性:弱い相互作用と柔軟性/翻訳後修飾/タンパク質のドメイン/タンパク質モチーフ/四次構造/分子間境界面/幾何学的構造/タンパク質の柔軟性
第2章 構造から機能へ
構造に基づいたタンパク質の機能/認識,相補性,活性部位/柔軟性とタンパク質機能/結合部位/触媒反応/活性部位の構造/近接性と基底状態の不安定化/遷移状態の安定化と水の排除/酸化還元反応/付加/脱離,加水分解,脱炭酸/補因子/多段階反応/多機能酵素/トンネルをもつ多機能酵素
第3章 タンパク質機能の制御
調節機構/タンパク質相互作用ドメイン/細胞内局在による調節/pHによる制御とレドックス環境/エフェクターリガンド/ヌクレオチド加水分解/GTPアーゼスイッチ/モータータンパク質スイッチ/分解による調節/リン酸化による制御/プロテインキナーゼの調節/タンパク質分解による制御/タンパク質スプライシング/グリコシル化/脂質修飾によるタンパク質ターゲティング/メチル化,N-アセチル化,SUMO化,ニトロシル化
第4章 配列から機能へ:
構造ゲノミクスと機能ゲノミクスにおける適用事例
配列からの機能決定/配列のアラインメントと比較/プロファイリング/分岐進化と収束進化/ホモロジーモデリング/構造から機能を推定:タンパク質スーパーファミリー/TIMバレル/PLP酵素/複数の機能/カメレオン配列:複数のフォールド/プリオン,アミロイド,セルピン/特性が明らかでない遺伝子の機能/機能が不明の遺伝子産物
第5章 構造決定
構造情報の解釈/X線結晶解析とNMRによる構造決定/結晶解析とNMRにより得られた構造の評価と表示
目次
第1章 配列から構造へ(概要:タンパク質の機能と構造;アミノ酸 ほか)
第2章 構造から機能へ(概要:構造に基づいたタンパク質の機能;認識、相補性、活性部位 ほか)
第3章 タンパク質機能の制御(概要:調節機構;タンパク質相互作用ドメイン ほか)
第4章 配列から機能へ:構造ゲノミクスと機能ゲノミクスにおける適用事例(概要:ゲノミクス時代における配列からの機能決定;配列のアラインメントと比較 ほか)
第5章 構造決定(構造情報の解釈;X線結晶解析とNMRによる構造決定 ほか)
著者等紹介
ペツコ,グレゴリー・A.[ペツコ,グレゴリーA.][Petsko,Gregory A.]
プリンストン大学で化学および古典学を学び、オックスフォード大学でPh.D.取得。現在、ブランダイス大学ローゼンスティール基礎医科学研究センター所長。専門はタンパク質のX線結晶構造解析
リンゲ,ダグマール[リンゲ,ダグマール][Ringe,Dagmar]
コロンビア大学バーナード・カレッジで化学を学び、ボストン大学でPh.D.取得。現在、ブランダイス大学教授(生化学・化学)。専門はタンパク質のX線結晶構造解析
横山茂之[ヨコヤマシゲユキ]
1981年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。東京大学理学部助手・助教授を経て、91年、東京大学理学部教授。93年より東京大学大学院理学系研究科教授。93年より理化学研究所横山構造分子生物学研究室主任研究員を兼任。98年より理化学研究所ゲノム科学総合研究センタータンパク質構造・機能研究グループプロジェクトディレクター、99年より同播磨研究所ストラクチュローム研究グループグループディレクター、2004年より同播磨研究所先端タンパク質結晶学グループグループディレクター。02年より文部科学省タンパク3000プロジェクト研究代表者の一人
宮島郁子[ミヤジマイクコ]
お茶の水女子大学大学院修士課程修了。聖マリアンナ医科大学第2生理学助手を経て、1982年1月、渡米。95年7月まで、ノーベル賞受賞者コーンバーグ博士らが設立したバイオベンチャー企業、DNAX研究所勤務。91年、医学博士(東京大学)。帰国後、翻訳業に転身し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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