TIVA―全静脈麻酔の理論と実際

TIVA―全静脈麻酔の理論と実際

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784895922128
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 序文 全静脈麻酔(TIVA)の最初の概念は、全身麻酔状態を生じさせるために、鎮静催眠薬、鎮痛薬、および筋弛緩薬を組み合わせて静脈内投与するというものであった。しかし、鎮静・鎮痛薬を局所麻酔や区域麻酔と組み合わせて用いる方法は、次第に一般化している静脈麻酔の一つの方法である。後者の手技は、一般に、monitored anesthesia care(MAC)の変形と考えられている。 TIVAを成功に導くには、基本的な薬物動態や薬力学的原理の理解が要求されるため、本書では、主な静脈麻酔薬の薬理学についてまとめている。さらに、相乗作用や拮抗作用を生じうる薬物相互作用の重要性を強調している。最後に、静脈麻酔における新たな薬物投与法(例えば、target controlled infusion[TCI])や、モニタリング(例えば、bispectral index[BIS])の役割について述べている。 TIVAに関する本書の理念は、この問題に対するより大きなプロジェクトから生まれた。最近出版された教科書、Intravenous Anesthesia(Williams and Wilkins, Philadelphia)には、静脈麻酔状態を生じるすべての薬物や手法に関する包括的な総説が含まれている。本書では、TIVAの役割に焦点をしぼることにより、麻酔や集中治療を学ぶ者に、静脈麻酔の基本概念を紹介することを目的としている。TIVAは、以前から、さまざまな特殊手術(例えば、心臓や脳神経外科麻酔、電気痙攣療法[ECT])に対して用いられてきたが、静脈麻酔薬であるプロポフォールの導入は、TIVAをさまざまな外科手術に応用するようになった。 より迅速で短時間作用性の静脈麻酔薬が導入されると共に、これらの薬物を、特異的な臨床目的に向けて調節する能力が向上した。改善された静脈麻酔薬の投与法やモニタリングが臨床に用いられることにより、TIVAは、究極的に、吸入(揮発性)麻酔薬と同程度に広まるだろう。本書が、静脈麻酔法の臨床応用に関して、麻酔科医の教育に役立つことを願うものである。    《目次》 目次 1静脈麻酔の歴史的および科学的背景 薬物動態および薬力学の基礎 2静脈麻酔の種類 バランス麻酔/ニューロレプト麻酔と解離性麻酔 3静脈麻酔薬の薬物動態と薬力学 鎮静-催眠薬/オピオイド鎮痛薬および非オピオイド鎮痛薬/筋弛緩薬 4特殊な患者群における静脈麻酔法 日帰り手術/小児/高齢者/重症患者 5静脈麻酔薬の投与システムとモニタリング 静脈麻酔薬の投与システム/麻酔深度モニタリング/ストレス反応のコントロール 6静脈麻酔の利点と欠点 臓器および組織毒性/薬物相互作用/結果の評価/7静脈麻酔の未来

内容説明

全静脈麻酔の入門書に位置づけられる本書では、その基礎となる薬物動態や薬力学、各種薬物の薬理学について述べるだけでなく、その実際的な投与法や特殊麻酔での応用、モニタリング、さらには利点と欠点などについて全般的な知識が得られるよう簡明な解説が加えられている。

目次

第1章 静脈麻酔の歴史的および科学的背景
第2章 静脈麻酔の種類
第3章 静脈麻酔薬の薬物動態と薬力学
第4章 特殊な患者群における静脈麻酔法
第5章 静脈麻酔薬の投与システムとモニタリング
第6章 静脈麻酔の利点と欠点
第7章 静脈麻酔の未来

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