すぐれた臨床決断の技法―医療過誤最少化に向けて

すぐれた臨床決断の技法―医療過誤最少化に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 177p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784895921930
  • NDC分類 492
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 臨床家は,ミスや過ちすなわち「医療過誤」を冒す呪縛から完全に解き放たれることは決してないが,それらの発生を最小限にとどめ,その結果の影響を小さくすることを学び,それらから教訓を得ることは可能である。本書は,この「医療過誤」を予防するために有効な診断,治療および患者とのコミュニケーション作りのコツと技(ワザ)について,読みやすく憶えやすい形で解説・提示する最新の書である。診療科目を問わずあらゆる臨床家にとって“目から鱗が落ちる”革新的な内容の書である。    《目次》 目 次 第Ⅰ部 診断プロセス:SHADE 第 1章 はじめに ステップ1 .Symptom (症状):主訴に焦点をあてる/ステップ2 .Hunch (勘):初期仮説を設定する/ステップ3 .Alternative (代替案):鑑別診断をあげる/ステップ4 .Disease (疾患):仮説検証による疾患の決定/ステップ5 .Explanation (説明)   第 2章 症状 Symptoms:主訴に焦点をあてる 患者の真の受診目的を理解できない/混乱を明確にできない/信頼性の最大化あるいは評価ができない/非言語的コミュニケーションによるデータが得られない/最初にあてた焦点を再検討しない   第 3章 勘 Hunches: 初期仮説を設定する 不完全または非典型的な疾患パターン/関連パターンの想起/パターンの必須要素の否定   第 4章 代替案 Alternative: 鑑別診断をあげる まぎらわしい徴候/まれな徴候を示す頻度の高い疾患(コモンディジーズ)/正当な理由もなくめずらしい疾患を探し求める/帰結を改善できる/複雑な症例の場合/答えがつかみどころのない場合/通常と違うパターンが示唆される場合 第 5章 疾患 Disease: 仮説検証によって疾患を決定する 理由を考えずに検査をオーダーする/検査をオーダーする前に疾患の確率を考えることの重要性/陰性結果の利用/正常範囲の限界/証拠の重みの過信/誤った理由による検査のオーダー  第 6章 説明 Explanation: 原因から臨床症状まで 疾患によって症状が説明できるかどうかを決定する/複数の疾患と臨床症状のない疾患/不確実性はなくならないことを認識する  第Ⅱ部 治療プロセス:PESTER 第 7章 予 測 リスク分析/リードタイムバイアス/レンクスバイアス/相対リスク/複数のリスクファクター/予 後/重症度/緊急度   第 8章 効 果 臨床研究/患者の非ランダム的選択/治療の長期にわたる二次的効果/臨床経験/患者の選択性/経過観察の選択性/費用効果性/費用効果分析/診療上の費用効果性  第 9章 安全性 副作用の起こる確率/副作用の重症度/予測不可能なリスク 第10章 治療決断 医師の推奨する治療法/インフォームドコンセント/適切な情報:主観的確率/適切な情報:効用/適切な情報:危険指向/強制されない意志決定/決断能力 第11章 治療の実行 コンプライアンス/常識による問題/指示に従うことの誤り/飲み残しの遺産すばらしい結果の後遺症/めんどうという理由でコンプライアンスがわるいとき/患者だけの問題でないとき/行動の変容/行動変容するよう動機づける/行動変容を予測する/行動変容を実行し維持する 第12章 考 察 診断を再考する/治療を再考する/治療は患者に到達しているか?/治療は作用部位に達しているか?/治療は必要な生物学的効果を上げているか?/生物学的効果が治療学的効果に変換されているか?  第Ⅲ部 医師- 患者関係と避けがたい過誤 第13章 医師- 患者関係:TRUST 治療的関係/支援/理解/尊敬/共感/治療的関係を結ぶことを望まない患者/他の目的のために医師- 患者関係を利用しようとする患者/治療的関係を結ぶのが難しい患者/効率的な関係は新しい問題の発見の妨げとなりうる/不確実性の共有 /過剰な検査/確実性過多 /真実/患者が医師に真実を語ること/医師が患者に真実を告げること/医師が自分自身に真実を語ること 第14章 避けがたい過誤に直面して 無知による過誤/知識の獲得/知識の維持/知識の限界を知る/いつ過誤が起きるか

内容説明

医療過誤を未然に防ぐ!診断、治療、医師と患者の関係についての賢い方策、アイデアを具体的に提示する。

目次

第1部 診断プロセス:SHADE(症状:主訴に焦点をあてる;勘:初期仮説を設定する;代替案:鑑別診断をあげる ほか)
第2部 治療プロセス:PESTER(予測;効果;安全性 ほか)
第3部 医師‐患者関係と避けがたい過誤(医師‐患者関係:TRUST;避けがたい過誤に直面して)

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