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内容説明
本書は、ダウン症のある幼児からティーンエイジャー、さらには成人の方までを対象として、日常生活に必要な手のスキルを発達させるための方略についてわかりやすく書かれたガイドブックです。著者のマリアンヌ・ブルーニ氏は経験豊富な作業療法士であるとともに、ダウン症のある成人のお子さんの親でもあります。本書で著者は、微細運動発達の基盤となる要素―すなわち、安定性、両手の協調性、感覚について、家モデルという視覚的に理解しやすい図モデルを使って、解説しています。また本書では、家庭や学校で用いられる以下のような微細運動スキルを発達させる活動を、たくさん掲載しています。改訂第3版では、主に、感覚処理に関する章、子どもたちを動機付けるための最新のアドバイス、ダウン症の医学的症状が微細運動スキルの習得と発達に与える影響、姿勢サポートのオプションについての情報を更新しています。また、スキルを習得するのに適したおもちゃや材料についての豊富なリストも掲載しています。さらに、コンピュータや電子機器の扱いに関する微細運動スキルの情報も掲載していますので、保護者や専門家は子どもたちと一緒にテクノロジーを活用するための情報を本書で見つけることができます。
目次
第1章 手指スキルの発達モデル
第2章 今のレベルから積み上げていく:段階的に学習する
第3章 ダウン症児の微細運動の発達
第4章 ダウン症のある赤ちゃんの初期の動作
第5章 手のスキルの1つめの土台:安定性
第6章 手のスキルの2つめの土台:両手の協調性
第7章 手のスキルの3つ目の土台:感覚
第8章 手指の器用さ
第9章 日常生活スキル:学校で行う課題
第10章 日常生活スキルと自立生活スキル
第11章 感覚処理
第12章 両手を上げよう!
著者等紹介
真野英寿[マノヒデトシ]
医学博士。昭和大学江東豊洲病院リハビリテーション科診療科長、准教授。平成2年昭和大学医学部卒、同大学リハビリテーション科入局。同大学藤が丘リハビリテーション病院などを経て現職。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。身体障害者福祉法15条指定医、義肢装具適合等判定医。都立北療育医療センター城南分園整形診、特別支援学校(知的障害)整形診(2024年14校)
太田麻衣[オオタマイ]
作業療法士。株式会社リニエR子ども未来事業部本部長。リニエシューレ責任者/日本COG‐TR学会理事。学校研修や専門家指導として保育園・小中学校へ巡回相談を行っている
東恩納拓也[ヒガシオンナタクヤ]
作業療法士、博士(医学)、特別支援教育士。東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科助教。2014年に作業療法士免許取得後、国立病院機構長崎病院、みさかえの園総合発達医療福祉センターむつみの家を経て、2021年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。