内容説明
本書は、NIH女性健康局と国立看護研究所が中心となって91年に開催されたワークショップ「出生前遺伝検査―女性への衝撃」の講演記録を元に刊行されたものである。
目次
第1部 議論の背景(出生前検査と遺伝学の虚構;羊水穿刺と絨毛生検の歴史を左右した女性たち;障害をもつ人への影響)
第2部 哲学、倫理、法的問題(生殖遺伝学とジェンダーの不平等;生殖遺伝検査と中絶と母性の倫理;親子関係の倫理と生殖遺伝検査;「よき母」の責任の限界と選択)
第3部 心理および社会文化的問題(出生前検査は妊婦に役立つのか;妊婦たちの沈黙とフィクション;女性の心理反応と価値観の多様性;低所得女性、有色系女性のための生殖遺伝医療;仮の妊娠;生殖遺伝検査と妊娠喪失)