内容説明
かしわばやしの、その前で、変や画かきにえり首をつかまれた清作は、「赤いしゃっぽのカンカラカンのカアン。」とどなりました。するとその画かきは、まるで咆えるような声で笑いだしていいました。「どうです、すこは林のなかをあるこうじゃありませんか。」―柏の木大王やふくろうの大将、素敵な賞品メタルも並び、はやしの中でくりひろげられる、おかしく楽しく不思議なひと時。
著者等紹介
中野真典[ナカノマサノリ]
1975年、兵庫県小野市生まれ。画家、絵本作家。大阪芸術大学卒業。在学中より障害児の学童保育で働き、卒業後保育士となる。子どもたちと過ごした時間、シベリア鉄道でのチェコへの旅、ダンサーをはじめとした様々な表現者と寝食をともにした若い日々の経験をベースに、目の前のもの、そこにある現象を体を通して描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あおい
11
不思議な画かきに誘われて森の奥に入って行った清作。そこでは木々がそれぞれ自作の歌を披露し画かきが賞品のメダルを与えていて…柏の木の大王と清作のコントのようなやりとりが笑える。月夜の晩の幻想的なお話。2024/03/06
イカまりこ
9
不思議な話。柏の木って見たことあるかな?柏餅の葉っぱの木ってこと?木たちの態度はかなり腹立たしいけど、それに負けない清作の反抗的な態度がスカッとする。偉そうな柏の木の大将やふくろうの大将もお月様にはかなわない。月が隠れちゃったら不思議な宴会も終了。清作だけ動けるのがクスッと笑えた。2024/01/31
takakomama
7
夕暮れに突然聞こえてきた変な声。清作は絵描きに連れられて柏ばやしに行き、柏の木々や大王と歌合戦。賞品はメダル。ふくろうたちもやってきました。柏の木々は歌ったり、踊ったり・・・ 霧が降りてきて歌合戦はおしまい。ファンタジー? 不思議な話。2023/11/30
nago
1
清作が変な声を聞いてそちらへ向かうと、柏の林があり、画かきが現れて、柏の木大王の前へ…。不思議な一夜。中野さんの切り貼りした風な絵もいい感じです。2023/12/20