ミキハウスの絵本
オツベルと象

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 26cm
  • 商品コード 9784895881166
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8793

内容説明

ある晩、象は象小屋で「苦しいです、サンタマリア」と、つぶやいた…。

著者等紹介

荒井良二[アライリョウジ]
1956年山形県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し絵本を作り始める。1991年に世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』(ほるぷ出版)を日本代表として出展。1997年『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展特別賞受賞、2000年『森の絵本』(長田弘/作、講談社)で講談社出版文化賞絵本賞受賞。2005年にはスウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を日本人初受賞。2006年『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)で日本絵本賞受賞。2006年「スキマの国のポルタ」(NHK教育テレビ)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

125
宮沢賢治の作品ということなのですが、私はすっかり忘れてしまっていました。このような絵で読むとすごく印象に残ります。確かに今現代の社会でもどこかにありそうな話のようです。子供が読んでわかるかは別としていい本であることは間違いありません。2018/03/11

みう

50
〈のんのんのんのん〉など 独特のオノマトペやリズム感のある文章で、音読したくなる。グララアガア、グララアガアと仲間の象たちが押し寄せてくるシーンは迫力があり、宮沢賢治の表現力に感心した。「苦しいです。サンタマリア。」「もう、さようなら、サンタマリア。」気のいい象が搾取され、笑わなくなり、弱っていく様子に胸が痛んだ。2025/03/30

ちえ

44
この話は白象の嘆きの言葉とともに何度読んでも心に響く。絵は荒井良二。読み始める前は裏表紙いっぱいのオツベルの顔が凄いと思ったが、読んでみると怒りに満ちた山のゾウたちの迫力ったらない。2023/05/20

藤月はな(灯れ松明の火)

43
司書課程、児童サービス論の先生が経営する本屋さんで読了。物悲しくて、だけど大好きな物語です。そして宮澤賢治の言葉遣いは「のんのんのん」や「グララガァ」、「ぱちぱち」のように心地よくて耳に残りやすいので好きです。読み返すと人を働かせて工場にいるだけのオツベルが大きなビフテキや雑巾ほどの大きさのオムレツを食べていてたくさん、働く象の藁が減らされるのはおかしい。それにしても憤怒の象が真赤に塗られているのが怖い!気のいい白い象が立ち直れますように・・・。2014/10/25

gtn

28
象は善意の自業自得、オツベルは悪意の自業自得。最後は善意が勝つことを宮沢賢治は信じているが、そのためには、一人の思いを共感する仲間の団結が必要であることを示唆している。2021/06/16

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