内容説明
5歳のユダヤ人の少年は出生の秘密を隠してどうして生き延びることができたのか―幼い主人公は虐殺を逃れてひとり森をさまよって、ある日、軍隊に捕らえられる。殺される代わりに、兵士らのマスコットとされる。バルト3国のラトビアはドイツの支配下にあった。少年兵は新聞にも映画にも出て、ナチスの宣伝に利用された。しかし、大人になって記憶はあいまいだ。自分はだれか?50年後にこの秘密を息子に知らせ、父子で過去の謎解きに向かう。ついに、母親と弟の殺された現場に立った。第2次世界大戦中の衝撃的な実話。
目次
第1部 謎の二つの言葉(僕は何も知らなかった;出血;地鳴り;尋問;殺戮;ジェーニス家;ヴォルホフ沼地;チョコレートの兵隊;ある判断;ビデオテープ;漂流;オックスフォード;女学生エリ)
第2部 空白の地図(再び郷里へ;リガからの脱出;自由へ;宣誓供述書;追いつめられて;ストックフォルム;恐れ;アリス;手紙;夜ごとの悪夢;電報)
第3部 五〇年後の旅(写真;コイダノフ;父の生家;ソロモンとヴォロージャ;リガ;カルニカヴァ;フィルム)
著者等紹介
カーゼム,マーク[カーゼム,マーク][Kurzem,Mark]
オーストラリア、メルボルンに生まれ育つ。著書『マスコット―ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語』の主人公アレックス・カーゼムの長男。メルボルン大学、上智大学、東京大学で学ぶ。オックスフォード大学博士課程で人類学を専攻、日本社会の研究家。2009年逝去
宮崎勝治[ミヤザキカツジ]
元朝日新聞記者。アメリカ総局員、政治部次長、朝日ジャーナル副編集長、朝日新聞ヨーロッパ総局長などを務めた
宮崎栄美子[ミヤザキエミコ]
米国ペンシルベニア州の大学等に在籍後、海外PR会社でスリランカ、マレーシア観光等の広報宣伝を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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