内容説明
敗戦後の一九四八年、熊本で米占領軍に抵抗して追われた手島郁郎は、逃避した阿蘇山中で神の黙示を受けて、独立伝道者となる。苦難の茨道を歩むが、新約聖書そのままを信じ、生けるキリストの愛と救いを現代に証しした。神への殉愛に生きたキリスト者の、奇しき事跡をつづる真実の記録である。
目次
いのちの危機に
愛に渇いて
殉教の血を嗣ぐもの
信仰の苦悩の中から
戦火燃ゆるとき
時の荒波を越えて
阿蘇の荒野の果てに
独立伝道の茨道
一九五〇年夏、阿蘇
聖霊降る秋
ペンテコステの火
我ら進みゆくべし
著者等紹介
毛利恒之[モウリツネユキ]
作家。1933年、福岡県生まれ。熊本大学法文学部卒。NHK契約ライターを経て、日本放送作家協会常務理事、文部省社会教育審議会委員・専門委員などを歴任。日本ペンクラブ、日本脚本家連盟会員。64年、テレビドラマ脚本『十八年目の召集』で第1回久保田万太郎賞を受賞。小説、ノンフィクション、ドラマ、ドキュメンタリーなど、戦争と戦後問題をテーマとする作品が多く、オーディオドラマ『ヒロシマの黒い十字架』(文化庁芸術祭大賞)など受賞作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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