内容説明
北米大陸のビッグフットは、ヒマラヤのイェティ、中国の野人などと並ぶ未知の類人猿だ。本書の舞台となる米国ワシントン州ダーク・ディヴァイドは、北米でもビッグフットにまつわる報告がもっとも多い地域。生態学者にしてナチュラリストである著者は、単身その森にわけ入った。はたしてビッグフットは存在するのか。またビッグフットの存在を信じる人たちとは何者なのか。そしてむかえた驚愕の結末とは…。圧倒的な自然描写とともに、現代の怪物神話に迫る、渾身のネイチャー・ライティング。
目次
第1部 牧神の橋(ビッグフットを探すのではなく;ジュニパー・リッジ ほか)
第2部 ダーク・ディヴァイドの闇の奥(カワガラスと原生林;モンティ・ウェストと適応した類人猿 ほか)
第3部 天国のなかの悪魔たち(ビッグフットとともに口笛を吹く;「スイカのなかで見つかったビッグフットの赤ん坊が、エルヴィスみたいなせせら笑いをしている」 ほか)
第4部 風にのる足音(ノーザン・スポッティド・ビッグフット;ビッグ・ラヴァ・ベッドに迷いこむ ほか)