内容説明
「社会主義」は生き残れるか…ソ連の解体にもかかわらず、日本の隣には社会主義の旗を掲げる国家が数多く存在している。最後の帝国・中国、戦争の傷を癒しつつあるベトナム、政権交代に揺れる朝鮮―経済発展とイデオロギーの間で苦悩するこれらの国は、アジア経済圏に対して大きな影響力をもつ国々でもある。三国をさまざまな角度から分析し、アジア経済圏の将来を予測する。
目次
総論 体制転換とアジア「社会主義」の展望
中国 定着した市場経済化路線
ベトナム 刷新路線のゆくえ
朝鮮 踏み出した限定開放の道
座談 社会主義国の現状と未来への課題