内容説明
一つぶは千つぶになあれ、二つぶは万つぶになあれ…祈りをこめて種をまき、育て、つくりあげた食べもの。先祖から語りつがれてきた民話には、食べものへの愛情が溢れています。日常なにげなく口にする食べもののかずかず―とうふや大根や桃や魚たちが、民話の中では生き生きと話したり、笑ったり。この本には、たのしい食べものの民話がいっぱい入っています。
目次
大根どのむかし
とうふの病気
あめ屋と唐がらし売り
麦がらとえんどう豆とそら豆
麦のふんどし
にんじんとごぼうと大根
とうふのひとりごと
なすときゅうりのすもう見物
ぼたもち三つ
舞茸のはなし
きのこばあさん
いったあわ種
桃売りとおさよ
間のいい猟師
うなぎつり
山を追われたくじら
チャクリカキス
子育てゆうれい
ねずみの恩返し
山のねずみと町のねずみ
6月の息子
ごんぼの切り口
かに問答
切りそめのきゅうり
みょうが宿
大根の家
酒のはじまり
小僧の改名
稲の恩返し