内容説明
今や日本人は男女ともに世界一の長寿となった一方で、少子化が進み、いわゆる「高齢人口国」となりました。このことは当然そのまま患者層の平均年齢の上昇につながり、高齢者を対象とした医療行政は今やわが国の最重要課題の一つと言っても過言ではありません。たとえ同じ疾患であっても成人とは大きく異なった高齢者特有の症状や所見があり、したがって成人とは異なった治療や看護をしていかなければなりません。２１世紀を迎えようとする今日のわが国が抱える高齢化問題を考えながら、老年病を理解してみましょう。
目次
第１章 老年病を正しく理解するために（わが国の人口動態は今後どうなるか；老化が関連する疾患にはどんなものがあるか；老年者疾患にはどんな特徴があるか ほか）
第２章 老年病のいろいろと治療（心臓病―診断に欠かせない心エコー検査；不整脈―めまいの陰に隠れた不整脈；心筋梗塞―胸痛発作のない心筋梗塞 ほか）
第３章 高齢化社会に向けて―これからの医療と介護（病院のスローガンに掲げる『生活医療』とは；在宅医療の推進役―訪問看護婦の活動；老人ホームとはどんな所？ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
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退職された方にいただいた本。25年前の本なので病態や治療，検査などは今はもっと解明されていることや発展していることもある。けれど加齢に伴う変化は，同世代じゃない人がその変化に気づくのは難しい。だからこそ知識と技術の習得が必要なんだなと感じた。2025/01/08
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