内容説明
このよには、たくさんの音がある、にぎやなか…。
著者等紹介
アンダーウッド,デボラ[アンダーウッド,デボラ][Underwood,Deborah]
アメリカ、ワシントン州ワラワラ市に育つ。父親は数学教授、母親は英語教師であった。大学卒業後、サンフランシスコでストリートミュージシャンをしたり、会計事務所で働いたりしていた。2004年から子ども向けノンフィクションのライターとして活躍している。創作絵本は、これまでに3作品を発表している
リウスカ,レナータ[リウスカ,レナータ][Liwska,Renata]
ポーランドのワルシャワに生まれ育つ。カナダのアルバータ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインに学んだ。現在、イラストレーターの夫とともに、カナダのカルガリーに暮らしている
江國香織[エクニカオリ]
東京都に生まれる。2004年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞を受賞。小説のほか、詩やエッセイも発表。絵本の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
76
『しんとしずかな、ほん』と対を成す音のある風景を描いた絵本。タイトルに反して静かな印象の本です。音を擬音で表現したりせず、ただ〈○○のおと〉という言葉が絵に添えられているだけなので、まるで音を消したテレビを観ているような気分になります。日々の生活を振り返りながら、想像力も駆使しながら、ページをみつめていると、読む人だけに音が聞こえてくるかもしれません。江國香織さんの訳。なお、別の作者ではありますが、マーガレット・ワイズ ブラウン&レナード ワイスガードの『しずかでにぎやかなほん』と比べて読むのも一興かも。2015/04/25
Kawai Hideki
57
この世の「にぎやかな」音のある風景を列挙する楽しい絵本。目覚まし時計のベル、最後のひとすすりが出す音、お昼休みのお盆を落っことす音、ホームランの大騒ぎなど。単なる音の大きさだけでなく、シチュエーションや心理状態でも「にぎやかさ」は異なる。映画館でお菓子の包みを開く音や、ママが恐ろしい形相で仁王立ちしている時の静けさ、リンゴにたかるありんこの騒がしさも、「にぎやか」な音。音について、色んな洞察があるし、それを表現する構図も楽しい。2018/03/11
ぶんこ
38
「しずかな」に続いて読んだので、よりにぎやかさが実感できて面白かったです。お昼ご飯のお盆を落としちゃったら、かなしいね。図書館でビー玉をばら撒いちゃったのもすごい。物置が崩れ落ちる音⁉︎聞いたり見ていたら怖いでしょうね。世の中、音が溢れているのを再認識しました。絵もかわいい。2025/01/06
たーちゃん
33
読み友さんのレビューを見て借りてきました。読み友さんのレビューにもありましたが、たしかにまだ息子には分からない音がたくさんあって、もう少し大きくなってきたらこの本ももっと楽しめると思います。一緒に楽しめる日が待ち遠しいです。2020/12/09
くぅ
26
音の本。これはある程度大きくなって、色んな経験をしつつ色んな音に触れてから読むと、聞こえないけれど聞こえるようになる気がする。都会の真ん中の3歳じゃまだ触れてない音がたくさんあるってことがわかった。(3歳6ヶ月)2020/11/29