著者等紹介
ブラッコール,ソフィー[ブラッコール,ソフィー] [Blackall,Sophie]
オーストラリア、メルボルン生まれの絵本作家。シドニー工科大学でデザインを学んだ。結婚、出産を経て家族でアメリカ、ニューヨークに移住した後、初めてイラストを手がけた絵本“Ruby’s Wish”(未邦訳)でエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。その後、『プーさんと であった日』、『おーい、こちら灯台』(ともに評論社)で、コルデコット賞を二度受賞した
石津ちひろ[イシズチヒロ]
愛媛県生まれの絵本作家、詩人、翻訳家。早稲田大学文学部仏文学科卒業後、3年間フランスに滞在。『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞を受賞。創作絵本、翻訳絵本など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
169
続いて6作目です。外国人絵本作家が実体験に基づいて描いた絵本、酷い目に遭って保護猫シェルターに居るとへそまがりになっても仕方がないにゃあ(=^・・^=) https://mitsumura-kyouiku.co.jp/ehon/269.html2022/02/22
Willie the Wildcat
89
『あとがき』を読み、本著が実際の出来事と知り驚き。猫故の勝手な憶測だが、語り掛ける言葉・文字が、シェルターに来るまでの過程での体験を癒したかのように感じる。故に、マックス初登場場面では、姿形もなく、Grayed-outされてたのかと推察。マックスと主人公の心が初めて繋がった場面はもちろんだが、触発されて同級生たちがシェルターで読み聞かせを始める場面に、少しだけウルっと来るものがある。蛇足だが、「アウグストゥス」ってローマ帝国の王だろ?。これも実話?!2022/08/13
☆よいこ
85
絵本。427日も「ねこが飼いたい」と言い続けて、やーっとシェルターからネコを1匹引き取った。ケージには「プーキー」と書いてあったけど、ピッタリな名前は「マキシミリアン・アウグストゥス・ザビエル」でマックスと名付けた。マックスは愛嬌もなくへそ曲がりなことばかりした。飼い主の男の子も最初の約束を忘れて、部屋を片付けたり本を読んだりおばあちゃんに手紙を書かなかったりしたので、マックスはシェルターに返されることになる。慌てて部屋を片付け、絵本を読んでいるとマックスが寄ってきた。▽読み聞かせ7分くらい。2022/04/18
yumiha
57
タイトルと背中を向けた猫の表紙に一目惚れ。きっとマックスちゃんが次々とへそ曲がりだけれども楽しい行動をするのだろう、という予想は大外れ。読み始めて思ったのは、へそ曲がりという訳は若干違うマックスだった。原題はNegative cat。へそ曲がりとは違うニュアンスだと思った。英語も苦手な私なので、この訳でいいのかもしれないが。さて、もともと猫って気まぐれな生き物。私のアイコンの猫は、抱かれるのはあまり好きではなかったし、保護猫だったマックスが愛想ナシなのは納得だ。そんなマックスがなつき始める場面が愛おしい。2023/01/22
くるぶしふくらはぎ
38
ネコを飼いたいのに、ママを説得できないそこの子供たちへ。この絵本をママに読んでもらったら、もしかしたらママが「あら、猫って、子供のやる気スイッチを押してくれるのね」って思って、ネコを飼うことを許してくれるかもしれないよ。・・・動物福祉と子供の読書支援推奨が合わさった絵本ですが、それは大人の話しとして、楽しく拝見しました。2022/08/28