内容説明
ロンドンのひとたちはかさなんてばかばかしくてみっともなくてはずかしいものだとおもっていた。でもジョナス・ハンウェイはちがった。あるひあめがふりだすとジョナス・ハンウェイがクイーンスクエアのいえからそとへといっぽふみだした…かさをさして!
著者等紹介
クルート,ジョシュ[クルート,ジョシュ] [Crute,Josh]
アラバマ州のサムフォード大学で英語学を学んだあと、フロリダ州立大学で映画制作を学び美術学修士号を取得。現在、ロサンゼルスにある老舗書店で児童書担当として勤務しつつ、子どものための本の作家としても活躍している
イーウェン,アイリーン・ライアン[イーウェン,アイリーンライアン] [Ewen,Eileen Ryan]
オハイオ州のマイアミ大学で美術を学んだ。結婚と出産を経て絵本家を志すようになり、ミズーリ大学で美術学修士号を取得。現在、オハイオ州クリーブランドに、暮らしつつ、絵本作家として活躍している
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道に生まれる。国際基督教大学卒業後、出版社に勤務し、児童書の編集に携わった。その後、北海道に居を移し、フリーの翻訳家として活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
75
1750年頃までロンドンでは雨が降れば、家から出ないか、馬車で出かけるかただ濡れるにまかせるかだった。ジョナスは雨に濡れることが嫌でロンドンを離れた。世界中を旅し、ペルシャにたどり着いた。傘をさすのは当たり前のことだった。ロンドンに戻り、雨の日に傘をさすとみんなに笑いものにされた。馬車の御者たちには目の敵にされた。イギリスでは傘は、女性のものでイギリス紳士に相応しくないと思われていた。また馬車に乗るお金のない貧乏人のものだと考えられていた。それから30年経ち、ロンドンで雨の日に傘の花が咲くようになった。 2020/12/25
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
傘は女性や馬車が手配できない貧しい者が使う物と考えられていた18世紀半ばのロンドンの話。なので傘もささずにずぶぬれで出掛けていた。他の地域で使われていた傘を、そんなロンドンで初めて傘を使ったジョナス。周りから何を言われようとも頑としてぶれずに使い続けた結果、傘は当たり前となった。どんな事でも最初にするのは奇異にみられるが、それを始める勇気は素晴らしい。2021/07/20
ヒラP@ehon.gohon
32
ロンドンの人は雨が降っても傘をささないと、聞いたことがありますが、その頑固なポリシーを打ち破った人も、世間的には変人だったことがよくわかります。 実話としてのお話は、自分たちからすると滑稽ですが、ジョナスさんの一途さが、人びとの目をさまさせた貢献はとても大きかったのだと痛感しました。 このようにして作られていく歴史もあるのですね。 子どもたちには驚きの事実ではないでしょうか。2021/02/14
くぅ
29
梅雨なので傘のはなし。むかしむかし、ロンドンで傘を使いはじめたジョナスさん。母は楽しかったけど、息子は興味なしでした。(4歳1ヶ月)2021/06/25
うー(今年も遅くなります)
25
〈絵本〉イギリス紳士は傘をささない。みっともないし恥ずかしいものだから。「当たり前」「他に方法がない」~頑固者ジョナス、頑固なこだわり方がスカッとする。2021/02/23
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