内容説明
むかしむかし、ある国の王さまがおふれをだしました。「空とぶ船にのって、おしろまできたものを王女とけっこんさせてやろう」おふれをきいた「世界一のまぬけ」は、空とぶ船をさがしにでかけました―
著者等紹介
ゴルバチョフ,バレリー[ゴルバチョフ,バレリー] [Gorbachev,Valeri]
1944年、ウクライナ共和国キエフに生まれた。児童書の挿絵画家として活躍していたが、1991年、ソビエト連邦の崩壊を機にウクライナからアメリカへ移住。以後、絵本作家として人気を得ている。ニューヨーク州ブルックリン在住
こだまともこ[コダマトモコ]
東京都に生まれた。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。その後、翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のっち♬
130
"空とぶ船に乗ってお城まで来た者を王女と結婚させる"というおふれを聞いて、愉快な仲間7人を連れてお城へやってきた「世界一のまぬけ」と呼ばれる青年。王様の無理難題に多種多様な超常能力で応酬するというありがちな御伽噺。これだけ超常現象が氾濫すると主人公の酔狂度を測りかねるので、一体何がどう「まぬけ」なのか最後まで判然としない。王様も悪者扱いするわけでもなく、"Fool"自体が消散するように終わる。気さくで飾らない感じがウクライナ的。ゴルバチョフの作画も素朴な色調で落ち着きがあり、牧歌的な世界観に順応している。2023/04/03
ルピナスさん
67
【11月24日午後休を利用して念願の国際子ども図書館へ!】4冊目。ウクライナの昔話。空とぶ船とゆかいな仲間達が、王様の吹きかける難題をクリアしていきます。そして、まぬけといわれた若者達もゆかいな仲間達と暮らす中で、どんどん知恵をつけていきます。とても頼もしい仲間達。絵本の世界のように、ウクライナを代表して、隣国が突きつける難題をクリアできたらどんなに良いことか。戦争状態に心疲れ果てた時こそ、親子で母国の昔話に耳を傾ける時間をもち、笑顔を取り戻して欲しいと切に思います。2022/11/24
ヒラP@ehon.gohon
37
「世界一まぬけな男」が、「世界一運のいい男」になるサクセスストーリーですが、これまで個性的なキャラクターと偶然に、呆気にとられてしまいました。 娯楽映画のような展開ですが、これが昔話だというところにちょっとひっっかかります。 どうしてこんなお話がうまれたのでしょう。2023/07/17
ひ ほ
26
ウクライナのむかしばなし。ハッピーエンドなのがいいですね。2022/05/04
みつばちい
25
バカだと言われる男が、いろんなゆかいな仲間の特技に力を借りながら成功していくストーリー。類話がいろいろありますね。2022/11/23