著者等紹介
ドーフェルド,コリ[ドーフェルド,コリ] [Doerrfeld,Cori]
セント・オラフ・カレッジとミネアポリス・カレッジで美術とデザインを学び、子どもの本のイラストレーターとして活躍している。夫と2人の子どもとともに、ミネソタ州ミネアポリス在住
石津ちひろ[イシズチヒロ]
愛媛県に生まれる。3年間のフランス滞在を経て、作家、詩人、翻訳家として活躍。『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
25
頑張って作った積木のお城を鳥に崩されてしまい落ち込むテイラー君。ハイエナやカンガルー、蛇などいろんな動物がやってきてテイラー君の気持ちを代弁しますがテイラー君の気持ちは晴れません。最後にやって来たのはウサギ。テイラー君の思いを口を挟まず、ただ側にいてじっと耳を傾けてくれます。ウサギに伝えるうちに気持ちが落ち着き、嫌な気分も消化していきます。思いやりを持ってただ黙ってそばにいてあげる行為が一番の解決方法の場合もある。2019/03/30
杏子
22
西日本読書感想画指定図書低学年向け。これは、小さな子どものいろんな気持ちに寄り添っていこうというような、そんな本ですね。何も言わず、そっと寄り添ってくれるうさぎがいいです。こういう本を必要としている子どもはたくさんいるのではないでしょうか。2021/06/04
みさどん
21
とても落ち込んだ時、いろいろななぐさめがあってもそれが響かない。ただ寄り添ってくれるだけが一番ということかな。それはまるで物言わぬ犬や猫に救いを求めているようなもの。私は人のアドバイスが嬉しい。共感は・・しないかも。作者はこんな感覚があるんだろう。そういう一面も大切って結論かな。2022/11/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
支援学級(5年生1名、6年生2名)ブックトーク授業【冬休みにおすすめの本】 積み木でお城を作ったらスゴイものが出来たのに、鳥たちにバラバラにされてしまい…。行き場のない怒りを抑えることが難しい3人に、ちょっと考えてほしいと思った絵本。 「協調性を育む」絵本 <復興支援 悲しみに寄り添う絵本>2021/12/20
ヒラP@ehon.gohon
12
素晴らしい積み木のお城を作ったと思ったら、壊されてしまったテイラーくん。 パニックに陥ったテイラーくんを同情して、いろんな友だちが声をかけてくれますが、テイラーくんは言葉を返すことが出来ません。 テイラーくんはどう反応していいか、自分の気持ちが整理出来ないのです。 そんなテイラーくんの心を開いたのはウサギくんでした。 受容と傾聴の絵本です。 時には、先回りせず、じっと子どもが自分で自分を見つけるのを見まもることも必要ですね。2018/05/03