感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
20
「誰が来てもドアをあけてはダメよ」。母さんぎつねが出かけて、こぎつね一人でお留守番。トントントン、ノックの音。『7匹のこやぎ』を思い浮かべドキドキしてしまいます。好奇心を抑えられず招き入れた静けさとともに過ごすうちに、その心地良さを知るこぎつね。素敵な話なんだけど、やっぱり現実にはドアを開け見知らぬ人を入れてはダメよと、子どもたちに読ませるには心配になってしまう。私もBGMもつけないで過ごす静かな時間が好きなんですけど。絵はスペインの明るい日の光を受けたように鮮やかで美しい。2025/06/09
anne@灯れ松明の火
20
新着棚で。かわいらしい表紙に惹かれて。こぎつねが留守番をしていると、「しずけさ」がやってきた。「しずけさ」を、こんな形あるものとして捉えるって面白い。ちょっと哲学的? 絵は、アンナ・フォンさん。訳は宇野和美さん。2024/12/23
Cinejazz
16
「いい?誰が来ても、ドアを開けてはだめよ」母さん狐は子狐を、ぎゅっと抱きしめて出かけていきました。子狐は独りぼっちでお留守番です。トントン。ノックの音がしました「だあれ?」と尋ねると「静けさだよ」と、声がしました。「だめ❢ 誰が来ても開けないでって、ママが言ったもん」...「だけど、誰でもないよ。静けさなんだから…」子狐は、どんなお客様か、見て見たくなって、ドアを開けると…。音もなくするりと中に入って来たのは、二つの目をもった、とても大きくて、静かにお話しする生き物(?)でした…。 心の声が聞こえる?2025/06/13
mntmt
9
静けさと友達になるっていいね。2025/01/03
timeturner
6
なるほど、一人で留守番するということは、小さなこどもにとっては「しずけさ」の恐怖にうちかたなくてはならないってことなんだね。子ギツネが「しずけさ」を敵ではなく友達にできてよかった。2025/03/16
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- 和書
- 領怪神犯 角川文庫