内容説明
障がいのある人を描いた児童書におくられる2023年度「シュナイダー・ファミリーブック賞」受賞作。
著者等紹介
ストッカー,シャノン[ストッカー,シャノン] [Stocker,Shannon]
医師を志し学んでいたとき、反射性交感神経性ジストロフィーを発症した。二児を出産後、作家デビュー。ミュージシャンの一面ももつ。エヴェリン・グレニーの生き方に感銘を受け、交流をもち、本書を執筆した。アメリカ、ケンタッキー州在住
ホルズワース,デヴォン[ホルズワース,デヴォン] [Holzwarth,Devon]
アメリカ、ワシントンD.C.に生まれ、中央アメリカのパナマ共和国に育った。アメリカのロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業後、絵本作家、イラストレーターとして活躍。家族とともにドイツ在住
中野怜奈[ナカノレイナ]
津田塾大学大学院イギリス文学専攻修士課程修了。学校司書、国立国会図書館国際子ども図書館の非常勤調査員として勤務しながら、ミュンヘン国際児童図書館の日本部門を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
59
知らなかった。ご本人の才能、経験、努力だけでなく、家族や周囲の人との出会いの影響が、いかに大きなものになりうるのか。人の持っている可能性を、改めて考える。立ち止まって考えてみる、違う視点を探ってみる。2023/10/29
ちえ
45
ロンドン五輪開会式でも演奏した耳のきこえない打楽器奏者エヴェリン・グレニーの実話絵本。小さい頃から音楽に触れ演奏の才能にも恵まれた彼女、10歳過ぎ耳の神経の病気で徐々に耳が聞こえなくなり、医師からは音楽を続けることは難しいと聾学校への進学を進められた。両親は彼女の気持ちを尊重し普通学級へ。そこで打楽器に出会う。最後のページ本人のウェブサイトのQRコード。覗くと活き活きした音楽が楽しい🎶ずっと前ジャンベを叩かしてもらったことを思い出す。体に伝わる音に感激したっけ。踊るような歌うような絵も素晴らしい💖2023/10/18
Cinejazz
30
12歳で聴力を失ってから打楽器と出会い、困難を克服し、自分らしく生きて、自由に演奏する信条から発する音源が、人々の心をとらえて、大英帝国勲章、グラミー賞の受賞に輝いた、エヴェリン・グレニーの半生を色鮮やかに描く伝記絵本。〝わたしは耳が不自由ですが、耳を使わなくても音を聞くことはできます。音の震えを体全体で感じるやり方を知っているからです・・・すべては聞くことから始まります。自分の心の声を聞き、想像をめぐらせて自分を信じるなら、なんだってできます。わたしは聴力を失っても、自分の心の声に従い、音楽の道を↓2024/02/05
ベル@bell-zou
25
障がいに合わせて出来ることを狭めず、やりたいことをする勇気と努力がひらめきをくれるのだ。中学の先生や音楽院の先生たちのまずは受け入れる心も素晴らしい。『LISTEN』という原題に込められた意味。耳で聞くだけが音じゃない。その響きの振動を体と心で感じること。「耳がきこえなくなってから わたしはもっといろんな音をゆたかにかんじることができるようになったのです」。数年前、持っていた楽器を手放したけれど何故かスティックやマレットは手放せずにいる。グリップの感覚も音の記憶だからかも。2023/10/27
ヒラP@ehon.gohon
24
中学校での読み聞かせ候補選書会にて、読みました。2023/11/26