出版社内容情報
《内容》 心筋梗塞の再定義(ESC/ACC)に伴う急性心筋梗塞診断基準の改訂をふまえ、急性冠症候群の病態と診断・治療、心筋傷害と各種生化学マーカーの特徴を具体的にわかりやすく解説。
《目次》
ESC/ACC心筋梗塞診断基準改訂について
心筋傷害と生化学マーカー
第1章 急性冠症候群の病態と診断・治療
急性冠症候群（acute coronary syndrome）の病態/ST上昇型心筋梗塞の診断と治療/非ST上昇型ACSの診断と治療/わが国の循環器救急医療体制と急性冠症候群患者のトリアージ
第2章 細胞質マーカー
CK、CKアイソザイム/CK-MB活性と蛋白/CKアイソフォーム/ミオグロビン（定量）/Rapid myoglobin test/ミオグロビンの全血迅速定量法/心臓型脂肪酸結合蛋白H-FABP（定量）/Rapid H-FABP test：心臓型脂肪酸結合蛋白全血迅速診断法
第3章 構造蛋白マーカー
心筋トロポニン T定量/Rapid TnT test/トロポニンI定量/ミオシン軽鎖・重鎖
第4章 心不全・心筋ストレスマーカー
心不全の血液生化学マーカーについて/心負荷のマーカーとしてのANP、BNP/BNP（急性心筋梗塞および心不全について）/不整脈におけるANP、BNP
第5章 血管疾患の生化学診断
平滑筋ミオシン重鎖、CK-BB、酸化LDLなど/循環器系傷害マーカーとしてのエンドセリン/凝固線溶系マーカー
第6章 新しいマーカーについて
CRP/感染症の関与/サイトカイン、接着分子/急性冠症候群における組織因子と組織因子経路インヒビター/HGF
