出版社内容情報
《内容》 手術手技だけでなく周術期、医療経済、教育の問題点まで、早期胃癌に対する内視鏡下手術の基礎と臨床について様々な角度からまとめたガイドラインの一つとして臨床現場で役立つ書籍。 《目次》 基礎編 内視鏡下外科手術の歴史と展望 山川達郎 腹腔鏡下手術の歴史 腹腔鏡下外科手術の利点と胃癌症例に対する腹腔鏡下外科手術の現況 腹腔鏡下外科手術を癌症例に応用することの問題点とその対策 内視鏡下手術の教育 出月康夫 何が必要か どの手術から始めるのがよいか？ いわゆるadvanced operationのトレーニングについて 早期胃癌におけるリンパ節転移および再発形式 下山省二，上西紀夫，瀬戸泰之 対象 早期胃癌の肉眼型，組織型，最大径と深達度 早期胃癌のリンパ節転移 深達度m癌のリンパ節転移の特徴 早期胃癌の再発形式 内視鏡下胃手術のセットアップ 酒井 滋 手術室と機器・器具類の配置 体位 人員の配置 portの挿入部位 内視鏡下胃手術に必要な器具と装置 松本純夫 必要器具一覧 手術方法別で使用機器は異なる 腹腔鏡補助下手術（HALS）に用いる器具 東野正幸 HALSを用いる利点 HALSに適した手術 ハンドアシストに用いられる器具 HALS補助器具の設置，挿入部位 各器具の選択と比較 腹腔鏡下胃切除周術期の管理 林 賢，宗像康博 腹腔鏡下胃切除術とは 術前管理 術前画像診断 術前管理 術後管理 腹腔鏡下胃切除術の展望 術中の問題点と偶発症，およびその対策 加納宣康，草薙 洋，山田成寿，竹内 賢 胃局所切除術における術中問題点と偶発症，およびその対策 胃内手術における術中問題点と偶発症，およびその対策 幽門側胃切除術における術中問題点と偶発症，およびその対策 開腹下胃内手術における術中問題点と偶発症，およびその対策 腹腔鏡下検索における術中問題点と偶発症，およびその対策 内視鏡下胃手術における低侵襲性 伊藤壽記 手術侵襲と生体反応 腹腔鏡下手術の低侵襲性 内視鏡下手術の費用効率 林田康男，小林 滋 手術に関する費用 入院治療費総額 社会的費用効率 医療機器購入費用 医療機関の経済収支 臨床編 lesion-lifting法による胃局所切除術 古川俊治，大谷吉秀，北島政樹 lesion-lifting法の適応 lesion-lifting法の手術手技 lesion-lifting法による胃局所切除の成績 lesion-lifting法の問題点 リンパ節郭清を伴う胃局所切除術 瀬戸泰之，山口浩和，上西紀夫 適応 郭清範囲 手技 工夫 留意点 治療成績 腹腔鏡補助下幽門側胃切除術 小嶋一幸，仁瓶善郎 変遷 適応 体位および手術室の配置 手術操作 腹腔鏡補助下迷走神経温存リンパ節郭清術の意義 腹腔鏡補助下（HALS）による幽門側胃切除術 白石憲男，安達洋祐，北野正剛 HALSの導入 リンパ節郭清範囲と適応 手術手技とそのポイント 治療成績 噴門側胃切除 宇山一朗，杉岡 篤，松井英男，蓮見昭武 適応 リンパ節郭清の範囲 再建法の選択 手技 手技上の工夫・留意点 治療成績 腹腔鏡下胃全摘（laparoscopic total gastrectomy） 大木 準，高橋 昇，増渕成彦，永井秀雄 対象疾患 術式 成績 考察 腹腔鏡下胃内手術 大橋秀一 適応 手術を行ううえでの基本的事項 手術の実際 合併症とその対策 術後成績 適応拡大に向けて---センチネルリンパ節生検の導入 経皮経胃壁内視鏡下粘膜切除術（PTEMR） 村井隆三 手技の実際とポイント PTEMRの適応 結果
内容説明
本書は若手の医師や研修医のみならず内視鏡下手術を現在行っている外科医、さらにこれから取り組もうとしているすべての外科医および内視鏡医を対象に、早期胃癌に対する内視鏡下手術の基礎と臨床についてさまざまな角度からのアプローチを試み、臨床の現場においてお役に立つことを目的に企画した。また手術手技のみならず周術期の問題点や医療経済的な問題点、さらには教育の問題についても取り上げ、現状認識と今後の展望についてそれぞれの専門家から執筆していただいている。
目次
基礎編（内視鏡下外科手術の歴史と展望；内視鏡下手術の教育；早期胃癌におけるリンパ節転移および再発形式；内視鏡下胃手術のセットアップ ほか）
臨床編（ｌｅｓｉｏｎ‐ｌｉｆｔｉｎｇ法による胃局所切除術；リンパ節郭清を伴う胃局所切除術；腹腔鏡補助下幽門側胃切除術；腹腔鏡補助下（ＨＡＬＳ）による幽門側胃切除術 ほか）
著者等紹介
上西紀夫［カミニシミチオ］
東京大学大学院医学系研究科消化管外科教授
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