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出版社内容情報
《内容》 MRIを臨床の場で有効に活用する上で最低限必要な基礎知識および各種撮像法の種類・特徴、造影剤、アーチファクト、安全性等について平易に解説した、本シリーズの基礎編。 《目次》 1 MRIの基礎 核スピンがラジオ波に共鳴する現象 核スピンの信号による画像の作成 スピンとラジオ波の相互作用 a 半古典的描像 b 量子論的描像 核スピンに働く物理的相互作用 a 磁場(勾配) b 化学シフト c スカラー・カップリング d 双極子相互作用 信号の観測 a FID b コヒーレンス・セレクション 緩和時間 a 縦緩和時間(T1) b 横緩和時間(T2) c T2* d 交差緩和2 基本撮像法 MR imagingの基本 a MR imagingに必要な基本技術 b 空間エンコーディング ■周波数と位相 ■フーリエ変換 ■傾斜磁場パルス ■RFパルス ■周波数エンコーディングと位相エンコーディング ■スライス選択 ■k空間 c フーリエ変換を用いた画像再構成法 MR信号の意味を考える a 緩和過程の計測 b 原子核スピンの位相 基本的なパルス系列 a スピンエコー法 b 読み取り用傾斜磁場パルスの役割 c グラジエントエコー(GRASS)法 おわりに3 造影剤 MR造影剤の原理 a T1短縮効果 b T2短縮効果 c T2*短縮効果 d MTC(magnetization transfer contrast) 現在利用できるMR造影剤の安全性 MR造影剤の特徴 今後の動向4 高速撮像法 MR imagingの基本とその高速撮像化 a TRを短くすることによる撮像時間の短縮 b 位相エンコーディング数を減らすことによる撮像時間の短縮 c 加算回数を減らすことによる撮像時間の短縮 パーシャルフーリエ法 高速スピンエコー法 高速グラジエントエコー法 エコープラナー法 各種高速撮像手法によって得られた画像の特徴 まとめ5 アーチファクト (静)磁場の不均一 a 静磁場と人体組織 b 体内金属 c 磁化率アーチファクト 体動 a 生理的な周期運動 ■ゴースト信号の低減 ■同期撮像法 ■ゴーストの除去(移動) ■呼吸補正 b 血流信号 ■ミスレジストレーション ■ 位相の変位 撮像原理によるもの a 打ち切り(truncation) b エイリアシング(aliasing) c 化学シフト(chemical shift) パルスシークエンス a スピンエコー法 b グラジエントエコー法6 MR装置 全体の構成 静磁場マグネット 勾配磁場コイルと勾配磁場電流 RFコイル RFシステム コンピュータシステム7 各種撮像法 FLAIR,STIR a MRIのパルスシークエンスの構造 b FLAIR法・STIR法のパルスシークエンス c 反転パルスの問題点 CSI a CSIの基本原理 b CSIの高速化 c CSIのデータ処理 MRA a 流れの位相補正グラジエントパルスシークエンス b TOF法 c PC法 d 脂肪抑制 e magnetization transferによる脳実質の信号抑制 diffusion / perfusionの原理 a MRIにおけるflowの効果からdiffusion/perfusionへの展開 b diffusion強調画像(diffusion weighted imaging;DWI)の原理 c 生体の拡散係数とその特性 ■apparent diffusion constant ■アーチファクトの軽減方法 ■異方性と等方性 ■diffusion tensor画像 d perfusion強調画像法の分類とその特徴 e 常磁性造影剤によるperfusion画像の原理 f 連続波によるarterial spin labeling(ALS)法の原理 g パルス波によるarterial spin labeling法の原理 まとめ8 MRIの安全性 JISZ4951の概要 a 操作モード(OPERATING MODE) b 医療管理(MEDICAL SUPERVISION) c 取扱説明書の重要性 傾斜磁場コイルに起因する磁場の変化率 SARの上限値 【SARの上限値解説】 全身SAR値 頭部SAR値 送信用特殊コイルなどを用いた局所組織のSAR値 SARの制御 全身用コイルによる送信 頭部用コイルによる送信 コイルと身体部位の他の組合せ SARの表示 第1次水準管理操作モードで操作可能な装置 第2次水準管理操作モードで操作可能な装置 取扱説明書に記載すべき主な項目 MR検査にはいるための事前チェック 【MR検査にはいるための事前チェック解説】 患者の管理水準(Levels of supervision of PATIENTS) 【患者の管理水準解説】 緊急医療処置 立入制限区域 操作モード 補助装置 静磁場 まとめ
内容説明
MRIは、臨床の場において日々急速に普及している低侵襲の画像検査法である。また、他のmodalityにない複雑でかつ高度な理論に裏づけられた極めて有用性の高い検査法であり、MR装置の高速化、高性能化に伴い、種々の撮像技術が臨床の場において現実のものになってきている。そこで、up to dateなMRIについて、最新の撮像技術をベースに、各領域ごとに主要な撮像法について解説し、さらに正常解剖の読影から具体的な症例呈示まで、画像診断する上で必要な基本的な知識と最新の進歩を簡潔にまとめた。画像診断する上で実際に「現場」ですぐに役立つ実践的かつ実用的なテキストである。
目次
1 MRIの基礎
2 基本撮像法
3 造影剤
4 高速撮像法
5 アーチファクト
6 MR装置
7 各種撮像法
8 MRIの安全性
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