出版社内容情報
《内容》 肝腫瘍診療の現状にも触れながら、特に肝細胞癌に焦点をあて、肝腫瘍の基礎知識から検査・診断・治療の実際をわかりやすく解説。早期診断、早期治療の実践に役立つ一冊。 《目次》 1 肝腫瘍の病理学的分類 肝腫瘍の国際分類/肝腫瘍の病理形態2 肝腫瘍と疫学 肝細胞癌の疫学/胆管細胞癌の疫学3 血液生化学と臨床症状 肝腫瘍の内訳/臨床症状/血液生化学検査/HCCへの進展とGPT/ Paraneoplastic syndrome4 腫瘍マーカー AFP/PIVKA-・5 画像診断―US USの実技:亜区域の描出法/肝細胞癌,胆管細胞癌,転移癌の画像/ カラードプラ,パワードプラ/造影エコー法:動注および静注法 TOPICS:動注US angiographyの原理/動注US angiographyの適応6 画像診断―CT CTの原理/肝細胞癌,胆管細胞癌,転移癌の画像/CTA,CTAP画像7 画像診断―MRI MRIの原理/肝腫瘍のMRIによる画像診断8 選択的肝血管造影 血管造影の手技/肝腫瘍の血管造影/TOPICS:肝癌の多段階発癌9 肝腫瘍の治療:内科的 PEIT,PMCT,RFA,TAEの実際/肝細胞癌に対する肝動注化学療法/ 治療に伴う合併症10 肝腫瘍の治療:外科的 適応/手術術式/成績
内容説明
肝腫瘍イコール肝細胞癌ではない。しかしながら、わが国の慢性肝疾患の状況を考えると、まずは肝細胞癌ありきと考えたほうが誤診をおかさないことにつながる。したがって、企画にあたっては肝細胞癌の診断と治療に焦点をあて、その記述のなかで肝細胞癌以外の腫瘍の診断や治療の現状に触れることにした。今や経過観察中の慢性肝炎や肝硬変患者において、進行肝細胞癌の段階で肝癌を発見しようものなら、医療訴訟を招きかねない時勢でもあり、消化器病診療に携わる医師には肝腫瘍についてのかなりの知識が要求されていることを肝に銘じてほしい。
目次
肝腫瘍の病理学的分類
肝腫瘍と疫学
血液生化学と臨床症状
腫瘍マーカー
画像診断―US
画像診断―CT
画像診断―MRI
選択的肝血管造影
肝腫瘍の治療(内科的;外科的)