内容説明
後三年合戦(1083~1087)の顛末を記した軍記物語『後三年記』を丹念に読み解き、欠失部の内容や史実の省略、隠蔽、歪曲の有無にまで踏み込み、謎に満ちた合戦の真相に迫る!(巻末に『後三年記』本文テクスト収載)。
目次
第1章 『後三年記』の謎(清原氏の通字が「武」から「衡」に変わったのは?また、藤原氏が「衡」を踏襲したのは?;鎮守府将軍清原貞衡の名が出て来ないのは?;荒川太郎が二人いるのは? ほか)
第2章 『絵詞』の謎(上巻第一段 下手方向に向かう武者の一行は、金沢柵に向う武衡・家衡方の軍勢か?;上巻第二段 柵内の建物の縁先で指図する態で立つ武者は誰で、何を指図しているのか?;上巻第五段 紅葉した木や岩山の陰で集う兵たちは何をしているのか? ほか)
第3章 金沢柵はどこ?(金沢城跡説への疑問;長岡森説;金沢城跡説否定論の検証の必要性)
著者等紹介
加藤愼一郎[カトウシンイチロウ]
1949年(昭和24年)仙北郡金沢町(現横手市)生まれ。現在は秋田市住。歴史研究誌『北方風土』会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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