内容説明
なぜ地球の反対にあるブラジルに25万人もの日本人は渡ったのか。移民は正しく近代日本史の中に組み込まれているのだろうか?「隣の外国人」が他人ごとでなくなる、グローバル時代の「移民と日本人」論!
目次
序章
1 420年前に南米に来た日本人の歴史
2 明治という時代に不満があったものたち
3 マージナルマン
4 カトリック系キリスト教徒の流れ
5 プロテスタントと自由民権運動のつながり
6 明治政府と距離を置いた宮家
7 なぜ日系人の中で沖縄県系人が一番多いのか?
8 ブラジル移民の歴史から学べること
著者等紹介
深沢正雪[フカサワマサユキ]
1965年11月、静岡県沼津市生まれ。92年からサンパウロ市にある日本語新聞「パウリスタ新聞」で研修記者し、95年にいったん帰国。群馬県大泉町でブラジル人労働者と共に働いてコミュニティの内情を書き、99年に潮ノンフィクション賞を受賞、『パラレルワールド』として出版。2001年9月にサンパウロ市の日本語新聞「ニッケイ新聞」入社。04年から編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aminadab
23
おお読者少ない。私もちょっと仕事がらみ。著者の深沢正雪さんは2004年からブラジルの日系一世向けの邦字紙『ニッケイ新聞』の編集長(残念ながら2021年12月18日をもって廃刊となった)。深沢さんは1965年日本生まれの日本育ちだが90年代からデカセギを含むブラジル日系人に深く関わってきた。本書のメッセージはブラジルに移民したりそのお膳立てをした人々が日本近代史の中で日陰者の立場にあった、ということ。薩長が満洲制圧に向かったのに対し、かれらは佐幕藩だったり自由民権だったり沖縄だったりした。ムラあるが好著。2022/01/13
sakase
2
日本から25万人がブラジルにわたり 日系人は190万人ブラジルにいる。日本国内には17万人の日系ブラジル人が働く。ブラジル移民の長い歴史を描いている。2019/11/18
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