内容説明
江戸時代、秋田には多くの伊勢商人がいた。お伊勢参りや秋田を旅した文人墨客、本居宣長門人、真澄の著作や俳諧交流に至るまで、秋田と浅からぬ縁で結ばれた、伊勢の面影を探る!
目次
第1章 伊勢参り(伊勢神宮;秋田からの伊勢参り ほか)
第2章 伊勢商人(伊勢商人とは;秋田の伊勢商人)
第3章 本居門人(本居宣長木像;秋田の本居門人リスト ほか)
第4章 その他のことなど(菅江真澄と伊勢;俳諧の友 ほか)
第5章 考察(伊勢商人の進出の背景;伊勢商人進出の形態 ほか)
著者等紹介
金児紘征[カネコヒロユキ]
1943年三重県松阪市生まれ。1966年東北大学工学部原子核工学科卒業。1972年東北大学大学院理学研究科博士課程化学専攻修了。秋田大学鉱山学部金属材料学科助手。講師、助教授を経て、1988年秋田大学工学資源学部材料工学科教授。2003‐2005年秋田大学附属図書館長兼任。2008年秋田大学工学資源学部材料工学科教授退職。現在、秋田大学名誉教授。菅江真澄研究会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
8
「伊勢神宮は遠方であるため、参りたくても簡単には参れなかった。そこで伊勢神宮の代わりに建てた地元の神社を神明宮、神明社という。伊勢宮、伊勢社、大神宮ともいう。伊勢の方向を向いて拝むための遙拝殿がある場合もある。江戸時代は伊勢信仰が盛んであったから、各地に神明宮があった。菅江真澄も伊勢信仰に関することを記している。秋田藩では、秋田市土崎の土崎神明社と大仙市大曲の神明社のみが榊を立てることを認められていた…横手市大屋には、三か村が争った時に和解した場所を「和談の森」となづけ、そこに神明社を建てたいわれがある」2018/11/14