内容説明
まか不思議な民俗行事、不可解な事件の結末、定説のない歴史の迷路…諸説入り乱れる東北地方の歴史・民俗の謎を、膨大な文献資料を渉猟して解読する25篇のふしぎ物語。
目次
秋田の飛脚―「与次郎稲荷」伝承が語るもの
「八郎太郎」の足取り―壮大な竜神伝説をひもとく
「平将門の乱」東北後日譚―なぜ将門は「隠れた人気者」でありえたのか
後藤寿庵の消息―謎のキリシタン領主の残影を辿る
どこに眠る支倉常長―慶長遣欧使節団の真相は
「大野九郎兵衛」板谷峠に死す―元禄赤穂事件・米沢別伝
「戸」とは何か―「一戸~九戸」地名の由来説探訪
百姓が勝った大一揆―「三閉伊通一揆」の戦い方
アテルイと悪路王―黙して雄弁な古代東北史の証言者
東北の「鬼伝説」三題―カミとオニの狭間で
「天下無双の谷風」は誰か―三人谷風と東北の名力士たち
なこそ流れてなお白河へ―奥州二大古関を巡る
「チョウクライロ舞」の木霊―「鳥海」地名の由来を訪ねて
天津神ニギハヤヒをめぐる連想―東北に聖地を築いた物部氏
「壷の碑」はなぜ消えたのか―古代東北史の“交差点”に立つ幻のシルエット
三春藩秋田氏の長い略歴―神代から明治までのロングランを振り返る
以仁王と平家の落人―奥会津「隠れ里」残照
「風の三郎」が通った道―摩訶不思議なトリックスターの源郷を求めて
「高志王」の足跡と古代東北―異色の神が体体現するものは
奈良の大仏が輝いた時―「陸奥産金」と宇佐八幡神のお告げ
「伊達騒動」薮の内外―「仙台藩寛文事件」を旅する
大湯環状列石の今昔―ストーンサークルはどこまで解明されたのか
峰子皇子と八乙女たちの舞―羽黒山開山伝承をめぐる連想
相馬野馬追の誇り―異色の騎馬絵巻に「もう一つの将門伝説」を見る
十三湊の夕暮れ―繁栄する港湾都市はなぜ衰弱したのか
著者等紹介
伊藤孝博[イトウタカヒロ]
1948年、福島県福島市生まれ。通信社記者を経て、1984年から山形県米沢市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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