出版社内容情報
最新の解析・測定方法を取り入れた研究によって明らかになってきた興味深いトピックの数々を、遺伝子進化の専門家が分かりやすく解説。
人類の移動と文化を軸に、旧石器時代から古墳時代にいたるまでの日本の歴史を遺伝子という側面から読み解き、
当時の日本人の遺伝子の特徴や中国との関係、文化の伝播や交易についても考察。
【本書のポイント】
●遺伝子進化の専門家である著者が、炭素年代測定やPCR検査、シークエンサーなどの科学的な解析・測定方法により明らかになってきた興味深いトピックを紹介。
・岩宿時代の日本人と現代の人々の遺伝子の違いは?
・日本人の祖先は大陸からどのように移動してきた?
・アメリカ大陸を最初に発見したのは日本人?
・中国の戦乱がアジア諸国の人々の遺伝子に与えた影響とは?
・ネアンデルタール人は色白?
・兵馬俑の馬はポニーだった?
●旧石器時代から古墳時代にいたるまでの日本の歴史を追いながら、当時の日本人の遺伝子の特徴や中国との関係、文化の伝播や交易についても考察。
●「そもそも遺伝子とは何?」「DNAからどんな情報がわかる?」といった、遺伝子にまつわる基本的な情報をQ&A形式で解説。
●文献を読み込むだけではなく、科学的な手法から歴史を分析する意義と面白さを紹介。
内容説明
DNAなら、わかる。ネアンデルタール人が美白だったのかまで。「歴史って遺伝子で何か分かるの?」遺伝子進化の専門家が新しい日本史の授業、始めます。
目次
第1章 歴史って、遺伝子で何か分かるの?
第2章 旧石器時代―遺伝子から人類のルーツをたどる
第3章 岩宿時代―日本に渡った人類
第4章 縄文時代―日本人の遺伝子にせまる
第5章 大陸の歴史―大陸と日本の遺伝子
第6章 弥生~古墳時代―伝播する遺伝子と文化
第7章 遺伝子でみるカースト制度―DNAで南アジアの歴史が分かる
著者等紹介
杉田繁夫[スギタシゲオ]
博士(医学)、日本中央競馬会(JRA)競走馬総合研究所企画調整室。専門はウイルスの分子進化。1959年生まれ。京都大学薬学部卒、同大学院課程修了退学。大学院時代、アメリカ国立衛生研究所(NIH)による遺伝子工学のガイドラインが大幅に緩和されたこともあり、日本の遺伝子工学黎明期に遺伝子工学を学ぶ。その後、国立予防衛生研究所(現:国立感染症研究所)の厚生省流動研究員として、根路銘国昭博士の下で流行インフルエンザウイルスの遺伝子配列を決定するとともに、国立遺伝学研究所の五條堀孝博士の下で分子進化の解析手法を学ぶ。その後、JRA競走馬総合研究所に着任。インフルエンザ研究者交流の会の運営も担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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makio37
Humbaba
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K T
PINGE