内容説明
馬や犬や猫のように、人間と違って悪意による争い、他人をおとし入れたり、殺したりしない動物たちに来世がなく、悪の限りを尽くしている人間にだけ来世があるなどとは、とんでもないと、霊界研究の世界の第一人者である著者が、欧米の実際談を収集した、古典的名著の本邦初訳。
目次
第1部 家畜たちと霊界(猫;犬の亡霊;馬と霊界;牛・豚・その他)
第2部 野獣たちと霊界(野生の動物たち;密林の居住者)
第3部 鳥たちと霊界(鳥たちと未知の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
15
家畜、野生動物、鳥の三部構成からなる動物の幽霊譚集。ほとんどが猫と犬そして馬の幽霊話だが、馬については馬単独もあったが、それよりも人間の乗り手や馬車とセットであることも多く、化けて出ているというより何らかの役割を持って現れるか、あるいは、その場所そのものに刻まれた出来事の記憶のようにも感じた。猫や犬は、人間によって悲惨な死を強いられたために出てきているものももちろんあったが、生前可愛がってくれた飼い主に会いに来るパターンも多く、中には、自身と主人を殺した殺人犯に同じように殺されそうになった見ず知らずの人を2021/02/12