内容説明
ネズミは哺乳類界のエリート?ヤマアラシはネズミなのにハリネズミはネズミじゃない?都心部はクマネズミの天下?ハムスターにヒマワリの種って間違い?マウスとラットの違いは?カピパラは美味しい?希少でナゾめいたネズミが南西諸島にいる?元動物園飼育員のネズミ博士がネズミの奥深さを語りつくす!
目次
第1章 ネズミとは?(ネズミを知る前に;ネズミという名前 ほか)
第2章 ネズミのからだ(耳;尾 ほか)
第3章 身のまわりのネズミ(ペットとしてのネズミ;飼育動物のエサとしてのネズミ ほか)
第4章 動物園のネズミ(日本の動物園の人気者は誰だ?;陰の人気者?カヤネズミ ほか)
第5章 不思議なネズミ・おもしろいネズミ(ネズミたちの超能力?「休眠」;ネズミはうんちを食べる? ほか)
著者等紹介
渡部大介[ワタナベダイスケ]
1980年愛媛県生まれ。宮崎大学農学部食料生産科学科卒業、同大学院農学工学総合研究科博士後期課程修了、博士(農学)。2005年から約15年間、宮崎市フェニックス自然動物園で飼育員を務める。2020年よりNPO法人どうぶつたちの病院沖縄に所属。憧れのオキナワトゲネズミの生息地で野生動物の保全などに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamakujira
7
第1章「ネズミとは?」で、日本に棲息する齧歯類を教えてくれて、第2章「ネズミのからだ」でネズミの体の構造をわかりやすく解説して、第3章「身のまわりのネズミ」では、害獣や実験動物としての側面に触れ、第4章「動物園のネズミ」では、飼育展示されているネズミの紹介や飼育の苦労、さらにアマミトゲネズミ採集記と飼育下で繁殖に成功した喜びを語り、第5章「不思議なネズミ・おもしろいネズミ」では、変わった生態や珍種を披露する。著者のネズミ愛が伝わる文章は、学術書というよりエッセイの趣きで、楽しく読めた。 (★★★☆☆)2022/02/20
ブチ
2
市立図書館の本。読みやすかった。マーラが広い場所で走る姿を見てみたくなった。アマミトゲネズミを神戸どうぶつ王国も飼育していたとは知らなかった。しっかり動物園、というイメージの薄い施設も展示せず絶滅危惧種の保全に協力していると知れてよかった。2022/03/30
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2021年7月初版。書き下ろし。ネズミというと溝鼠や鼠男のイメージが強いが、この本で紹介されている鼠は皆可愛い。2021/09/06
湖上の煙
1
元動物園飼育員によるネズミに関するあれやこれや。ネズミの種類、能力、飼育体験談など。文章は平易でわかりやすく、飼育員時代の経験談も盛り込まれ、どちらかというと嫌われることの多いこの小動物に少しでも関心やポジティブな印象を持ってもらいたいという気持ちが伝わってくる文章で好感度大。今後もし動物園などでネズミの展示を見かけたら、じっくり見てみたい。この本に出会わなかったら軽く流して済ましていただろうな。2024/07/31
りんこ
1
分類や由来、飼育方法など、経験談を交えて楽しく解説されている。 やっぱりネズミは愛らしい。2022/01/09