- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
カラスの魅力にとりつかれ、翻弄されて25年。『カラス学のすすめ』著者の果てしなきカラス研究!知れば知るほどカラスって奥深い!
目次
第1章 カラスの嘴
第2章 カラスの視覚
第3章 カラスの味覚
第4章 カラスの嘴毛の感覚
第5章 カラスの嗅覚
第6章 カラスの聴覚・平衡感覚
第7章 カラスの高次脳機能
第8章 カラスの生活史
第9章 カラスの病気
著者等紹介
杉田昭栄[スギタショウエイ]
1952年岩手県生まれ。宇都宮大学農学部畜産学科卒業。千葉大学大学院医学研究科博士課程修了。宇都宮大学教授を経て、名誉教授。東都大学幕張ヒューマンケア学部理学療法学科教授、一般社団法人鳥獣管理技術協会理事長も務める。医学博士、農学博士で、専門は動物形態学、神経解剖学。実験用に飼育していたニワトリがハシブトガラスに襲われたことなどをきっかけにカラスの脳研究を始める。解剖学にとどまらず、動物行動学にもまたがる研究を行い、「カラス博士」と呼ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
子供の自由研究の参考文献。日本の解剖学者である著者。解剖学的な内容なので子供に葉少し難しいかったよう。カラスの賢さには理由があり、7歳児ぐらいの知能がある。2022/08/25
氷柱
6
814作目。1月16日から。非常にわかりやすくカラスについてまとめてくれている作品。研究の結晶を初学者にもわかりやすく噛み砕いているところに好感を持つことができる。カラスの習性や肉体の感覚などについて説かれている。そしてご丁寧なことにその研究方法まで簡潔に示してくれている。そのおかげでただ結果を述べられるだけよりもよりカラスに愛着を持つことができる。カラスの持つ知性とは一体どれほど優れたものなのか、そしてカラスには感情があるのかというところまで大きく踏み込んでくれているので、読んでいてわくわくした。2022/01/17
jackbdc
6
脳の体積と動物の賢さに相当程度の相関関係がある筈という常識をぶち壊してくれる。大きいから必ずしも賢いという事はなくても、小さいと支障があるのは間違いないと思うのだが。カラスの脳は僅か10g。体重比では哺乳類と遜色ないというが、注目すべきはその絶対量の方ではないか。本書はカラスの生態を紹介するものだが、個人的にはその賢さの描写に惹きつけられた。記憶や道具を使う事例が特に印象的。道具活用についての実験において人間の7歳児より優秀だったと聞いて驚いた。カラスを通じて生物の能力の捉えどころの無さを学ぶ事ができる。2021/09/09
y
2
はからずもカラス本が続きましたが、かなりテイストが違って面白かったです。 解剖学的な話が多く、へぇーと思う内容でした。 ちょうど本書を読んでいたら、外から不思議なカラスの鳴き声が聞こえてきたので、こっそり覗いたら小柄なカラスが4羽いました。巣立ち直後のハシボソガラスでしょうか…2021/07/10
Sosseki
1
カラスについてあらゆる角度から調べた本だが、多くの鳥類に通じる部分がありそうだ。味覚が嘴にあるとか(昆虫は足にある種類もあるとか)、鼻毛(嘴毛)があるとか、烏の認知力、学習能力とか、面白かった。著者はしばしば、「心があるかのように思える」という言い方をするが、進化論から言えば、突然現れるはずもなく、ない方が不思議だろうに…。2023/11/29
-
- 和書
- きみのこと好きだよ