内容説明
身近な食材で手軽に楽しめるものから中薬を使った本格的なものまで185品の薬膳茶レシピを収録。効能・目的別に薬膳茶に使う177種の食薬を解説。肌のトラブル・冷え症・便秘などの症状、貧血・咳・頭痛など体質や身体の状態を改善する薬膳茶レシピを多数掲載。薬膳茶を学ぶうえで知っておきたい知識を詳しく解説。
目次
第1章 薬膳茶を学ぶ(薬膳茶とは?;中国茶の分類と歴史;茶に欠かせない水・器・木の実 ほか)
第2章 目的別・薬膳茶に使う食薬(温;清;泄 ほか)
第3章 薬膳茶レシピ(五季の薬膳茶;体質を改善する薬膳茶;老化防止のための薬膳茶 ほか)
著者等紹介
辰巳洋[タツミナミ]
医学博士(順天堂大学)、本草薬膳学院学院長。日本国際薬膳師会会長。順天堂大学医学部・国際教養学部兼任教員。北京中医学院(現北京中医薬大学)卒業。主治医師・医学雑誌編集者を経て1989年に来日し、専門学校にて中医学・薬膳学講師、出版社にて編集協力などを行う。専門誌などに中医薬学・薬膳学関連記事を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どぶねずみ
25
薬膳茶って日本人に馴染みのあるお茶のイメージとはずいぶん違う。お茶は茶葉から抽出して嗜むイメージだけど、薬膳茶のレシピを見ると体によい食材をミキサーにかけたりして色々混ざるので、にごり茶のようにも、スープのようにも見える。季節、体(臓器)、それにあった食材、すべてが自然の中に共存し、見合った食材を取り入れていくのが薬膳茶。失礼ながら、美味しそうには見えないものも数多くあったので、薬膳茶だけにこだわらず、薬膳料理として試してみようと思う。2021/10/31
G-dark
8
薬膳茶の理論的根拠となる「中医学」(中国の伝統医学)についての基礎知識、食薬(食材と中薬)の効能と飲み合わせ等の注意点を丁寧に説明してくれた上で、薬膳茶のレシピ185種類を紹介している本。そもそもの体質や、体調の変化に合わせて飲む薬膳茶を変えるのは勿論なこと、季節の変化に合わせて薬膳茶を取り入れるのも身体に良いそうです。例えば、秋は暑かったり寒かったりする上に乾燥しやすいので、涼性・平性の食薬で残暑の熱を取り除き、平性・温性の食薬で肺を労るため、「鉄観音茶」「烏龍牛乳茶」「松の実梅茶」などが良いのだそう。2019/10/22
紫羊
6
薬膳茶の多彩なレシピ本というだけでなく、基礎となる中医学の知識も身につく。2019/02/09
豆狸
2
冒頭はそれなりに真面目に読み、レシピ部分をさらっと眺めて読了。2018/01/31
鴨の入れ首
0
2017年刊。薬膳茶は以前から興味はありましたが、ここまで分かりやすい本にはなかなか出会えませんでした。とても読みやすく分かりやすく、大変面白く興味深い本でした。レシピは今すぐにでも試してみたいです。2025/04/13