内容説明
小6の冬、リョウは仲良しのいとこナオを亡くしてしまう。中学生になって、ぼんやりと過ごすことが多くなったリョウ。そんな時、リョウの前に現れたのは、次世代の世界のリーダーを育成する団体「GeKOES」で同じユニットのメンバーだという、ナオにそっくりなナオミだった―。世界を舞台にした、切なくもきらめく青春物語。
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。東京大学教養学部(科学史・科学哲学)卒。日本テレビの報道記者として、科学技術庁、気象庁などを担当、97年に退社。以後、文筆業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
72
YA。いとこのナオが病気で死んで、仲の良かったリョウは中学生になった。二人で一緒に申し込んでいた次世代リーダー養成プログラムGeKOESに、リョウは参加することになる。世界中から集められた5人の中学生でチームになり、様々な地域で研修を受ける[森の匂い]オランウータンの森[水をはこぶ女の子たち]砂漠[ミスター・ロボット]ロボコン[赤土の村で]老人達と歌う[洞窟の奥から聞こえる声]ミイラ[きみに会いたい]葬儀[スーパーガールズ]サイエンスコンペ[あしたへつづく]東京[地球の心臓]ナオ視点▽濃い内容、読み応え有2022/01/08
ここまま
30
中学1年生が世界の広がりを意識するってどういう感じだろう?大人である自分たちには見えないものが見えたり、解決の糸口を発見したりできるのかも。川端さんの作品は初めて読んだけど、子供の視野を広げ可能性があることを伝えたいという思いを強く感じた。この小説の中のように各国から選ばれた「リーダー」になれる素質を持った子供たちに、経験を通して環境や貧困や格差などを体感する英才教育を施すというプロジェクト、いいかもしれない。2014/10/28
のり
17
どこかの雑誌ですごく推薦していた本だったので読んでみたけど・・・昔の面白くない&押し付けてくる課題図書のよう(笑)子ども達が読めばグッとくるのかなぁ。 視点というか考え方が上からというか偏っている気がした。2017/03/15
えも
16
まる。いい。好き。中1が主人公の青春小説なんだけど、設定とか記述のそこかしこに作者らしさが溢れてる。それはキラキラと瞳を輝かせた「科学の子」、理系少年の視点なんだよね。こういう話、小6のウチの子に読ませたいなあ。というか、無理に読ませるんじゃなくて、こういう小説を好んで読み、共感するような子になってほしいなあ…。2013/10/22
杏子
9
次世代の世界のリーダーを育成する団体「GeKOES」に参加して世界中を飛び回ることになった、中学生のリョウ… 一年間の活動を通して学んだこと、感じたこと。こんな活動が実際にあるのかどうかわからないが、未来ある子どもたちには、とても良い活動のように思った。病気で亡くなった幼なじみの代わりに、と頑張るリョウがいろいろな人に出会って、だんだん成長していく姿を見るのはいい。自分まで清々しい気持ちになる。2014/01/04
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