感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にたいも
8
竹下文子「水玉売りの話」いつもの快活で猫が跳びはねて笑っているような竹下さんの文体とはまた違った、静かで哀しみのある語り口。年に一度、砂舟に乗って砂漠を越えて、砂漠にかこまれた僕の村にやってくる水玉売りの男。/朽木祥「ソラガアオイ」救急車で運ばれるお兄ちゃんが「ステイ」と言った場所で犬のクマオはお兄ちゃんを待ち続ける。僕は…。大切な人との別れを書く朽木さんの作品の中でも、特に読み継いで行きたい作品の一つがここにあった。2024/09/21
ぱせり
8
『ソラガアオイ」朽木祥: 動物の真っ直ぐさと、子どもの真っ直ぐさが、澄んだ空の色に混ざって行くような気がする。重たい話、辛い話であるのに、少しずつ心が澄み渡って行くようで、素直になっていくのを感じています。 2012/04/25