ベスト・エッセイ〈2011〉

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784895286039
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

時の流れのなかの、出会いと別れ。懐かしくてせつない感情がゆらぐ。珠玉エッセイ78編。

目次

心の遠近も微妙な差(穂村弘)
埠頭のモールス信号(向井万起男)
次(岸本佐知子)
渋谷の自由猫に救けられて(早坂暁)
灯の中に(武田花)
鬼はどこへ(中村文則)
乾きものと生ものと(安達千夏)
或る騎士の物語(司修)
ふたつの日本喪失(藤谷治)
ブラキストン線と大地の組成(梯久美子)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

39
エッセイは作家さんの日常に溢れていて好きなジャンルです。この本には見知った方と、全く知らない方とたくさんいましたが、年配の作家さんが多かったのがとても驚きでした。戦前や戦争中の話が出てきては、これは本当に2011年に書かれた文章なの?とびっくりさせられました。私が良かったなと思ったのは中島京子さんの話、認知症の父親のことをさり気なく物悲しく可笑しく、そして愛情溢れる文章にされていました。楽しい話も自分の好みに合う文章もあったので今度はこの作家さんの本を読んでみようかな?そんな楽しさも発見出来ました。2013/12/15

しゅわ

33
【図書館】文藝家協会が選ぶベストエッセイ集。短いのでサラッと読みやすいものが多く、テーマも執筆陣もバラエティに富んだ78篇が詰まった1冊です。岸本さんの“無生物を専門に撃つスナイパー”という発想にヤラレました。かっこいい♪ 藤谷さんのチェロ盗難事件はその後が気になり調べてしまいました。見つかって本当に良かった~ 中島さんの「父のたわごと」は認知症の祖父が存命だった頃を思いだしました。いまは亡き方をしのぶ文章が多い中、映画『おくりびと』で死んでゆく役を演じられた吉行さんの飄々とした文が印象的でした。2014/09/17

ぐっち

14
帯の78人のすごい豪華な顔触れに思わず手に取ってしまいました。しょっぱなから、ほむほむ、万起男ちゃんと来て、岸本佐和子さん…!この人選やばい、面白い!安達千夏さんの乾きものの即身仏とか、佐野眞一さんのネコバカ妄想とか(硬派のルポライターさんだと思ってたのですが違うの?)、あれっ?しをんさんはうちの田舎をドライブ?(天草~島原…正直韓国ツアーより高いのに何故?)これで塩野七生さんとか、池内紀さんとか読んだことあることにしてもいいかなあ~?いまどきの作家さんから大御所まで豪華な一冊でした。2011/10/15

amdd

11
エッセイが好きだ。フィクションというフィルタがないため、書き手のリアルが伝わってくるからだ。この本には78人の生身のエッセイが詰まっている。小川洋子さんのミープ・ヒースさん(アンネ・フランク一家を援助した人)への追悼には胸をうたれ、中島京子さんの認知症をほのぼのとした笑いに変える技はあっぱれ、三谷幸喜さんの大喜利のような別れの言葉は可笑しかった。他にも穂村弘さん・中村文則さん・町田康さんあたりが面白かったが、岸本佐知子さんにはたまげた。エッセイが、というより岸本さん自身がユニークなのか。→続2011/08/02

8
図書館で借りてツマミ読み!あまりエッセイなど読んだことがなかったので、新鮮でした。返却期限のため読み残しありましたが返却。2013/02/27

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