内容説明
人と時代をうつしだす、珠玉のエッセイ。
目次
あかるい日本(椎名誠)
いぬの話(伊藤比呂美)
うどん命(出久根達郎)
ぼくの大切な友だち(山田太一)
駅から歩く(荒川洋治)
女だてらに(水村美苗)
思い出の中のheavenly hill(リービ英雄)
回天の一日(浅田次郎)
父娘の銀座(増田みず子)
頭の中に電気が点る(なだいなだ)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
39
銀座を舞台にしたエッセイだと楽しみに読み始めたら、表題作のエッセイ1編だけが銀座が舞台で、後は死に関するのが多かったのが少々残念。 心に残った言葉が「天下居候」。 野坂昭如さんが親しかった居酒屋の大将のお墓に刻んで、贈った言葉です。 また新藤兼人監督が95歳でメガホンを撮った後、生きている限り仕事をしたいと言われてます。 私ごとですが94歳の認知症の実母をみていて、長生きという事に考えがからまっていたので、色々考えさせられました。 天下の居候と思えば、そんなに面倒くさく考える事もないかな、なんて。2015/05/10