内容説明
自動車博物館でも見ることのできない貴重なモデルを多数収録。戦後に隆盛を極めた小型三輪トラックに代わり、トヨエースSKB型に代表される四輪の小型商用車が、街の商店や物流などで活躍し、日本の高度成長を支える大きな役割を果たした。本書では、カラー図版400点以上、120種類以上を収録して、その変遷を詳細に解説する。
目次
戦前の小型商用車
戦前戦後の小型商用車
戦後の乗用と商用シャシー併用期
全日本自動車ショウ開催初期の商用車達
三輪を終焉させたトヨペット・ライトトラック
怒濤のキャブオーバー時代へ
バン&ピックアップ黎明期
華麗なるボンネットトラック時代
新世代のキャブオーバー車達
乗用ベース車、第二世代へ
ボンネットトラック新時代へ
さらに進化、キャブオーバー新型車群
著者等紹介
小関和夫[オゼキカズオ]
1947年東京生まれ。1965年より工業デザイン、機器設計業務とともに自動車専門誌編集者を経て、現在に至る。1970年毎日工業デザイン賞受賞。フリーとなった後は二輪、四輪各誌へ執筆。二輪、三輪、四輪の技術および歴史などが得意分野。雑誌創刊にも複数関与する。自動車、サイドカー、二輪車部品用品を設計する「OZ」ハウス代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
8
4ナンバーに該当する小型貨物自動車、すなわち1960年代までの小型トラックやライトバンをメーカーのカタログやパンフレットから回顧する。大型トラックと異なり、街中の毛細血管をゆく赤血球の如く日本の戦後と高度経済成長を支えたクルマたち、まだ乗用車が個人宅で所有するのが珍しかった時代身近な自動車といえばバスかトラックしかなかった。シャーシはトラックライトバン小型バス共通であったのもこの時代の特徴。ちなみにこの本ではオート三輪は省かれ、むしろオート三輪から四輪の小型商用車に切り替えられていったクルマばかりである。2021/07/02
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