内容説明
多摩川スピードウェイ開設80周年記念。アジア地域で最初の常設サーキットは、日本で造られた。本書は、日本における草創期の自動車レースについて、当時の写真や新聞記事を主な史料として、大正11年(1922年)の洲崎でのレースの時代から、わかりやすく時系列にまとめたものである。これらのレースは、本田宗一郎や太田祐雄など、日本の自動車界に様々な功績を残した先駆者たちの闘いの舞台でもあった。
目次
日本での自動車競走のはじまり 黎明期
日本自動車競走大会(その1)萌芽期
日本自動車競走大会(その2)本格始動
多摩川スピードウェイ
戦後のレース
発掘された写真
多摩川スピードウェイの想い出(寄稿)
今に生き残ったレーサーたち
年表 日本の自動車レース史・戦前編
レース・リザルト(戦績表)
多摩川スピードウェイの跡地
日本自動車競走倶楽部会則・競技規則他
著者等紹介
杉浦孝彦[スギウラタカヒコ]
自動車史研究家。1951年愛知県一宮市生まれ。1974年武蔵野美術大学産業デザイン科を卒業、同年トヨタ自動車工業株式会社に入社。デザイン部に所属し、クラウンなどFR車系のインテリアデザインを中心に担当。2001年よりトヨタ博物館の学芸グループに勤務し数々の企画展に携わる。2012年には、同館の館長に就任し2016年退職。自動車の歴史分野に造詣が深く、多くの研究論文を発表している。日本自動車殿堂(JAHFA)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
じじちょん
5
多摩川スピードウェイができる以前、大正時代からのレース史を当時の写真とともにまとめた本。 最新の車も古い車もレースを通して技術の邁進に努めるという巻頭の言葉にうなずけるものがある。 本田宗一郎氏も2輪だけでなく4輪のレースに早くから参加していたんですねぇ~2018/12/14
Seiichi Takada
0
この本は、日本の自動車レースの黎明期の貴重な資料です。 正解がなく、飛行機のエンジン使ったり、小さくて軽いのが速かったりとても興味深い。 オートモとか、オオタとかいうメイカーがあったんですね。 本田宗一郎もフォードのエンジンに自作のスーパーチャージャーのクルマで参加してたり。2017/06/21