内容説明
近代日本のうねりを駆け抜けた一人の海軍士官の生涯から、後の技術大国をみちびく礎がどう築かれたかを探る。
目次
第1章 弥生土器を発見した少年(蝶を追い、遺跡を駆けて;乃木希典の靴音、竹橋騒動の記憶 ほか)
第2章 海軍技術士官、造兵学の道へ(造兵学科の第一号学生;欧米の脅威にさらされて ほか)
第3章 呉工廠時代 先進国を目指して(フランス留学での日々;呉に設立された兵器製造所 ほか)
第4章 日露戦争時代 海軍の命運とともに(日本海海戦の勝利;有坂の兄弟に間違えられた親王 ほか)
第5章 歴史と技術の研究を「未来」につなぐ(呉を去り、東京へ;孫文の呉海軍工廠訪問 ほか)
著者等紹介
望月澄男[モチズキスミオ]
1932年、名古屋市生まれ。広島県呉市で育つ。東京大学工学部精密工学科卒業後、自動車メーカーの東洋工業(現マツダ)に入社。トラック、マツダ初の乗用車R360クーペから全車の開発にかかわる。初代RX‐7開発主査、乗用車開発統括主査、実験研究部、品質保証部を経て取締役研究開発副本部長、技術研究所長、常務取締役を歴任。辰榮工業社長、その他、東広島商工会議所副会長、自動車技術会技術担当理事、日本金属学会中国四国支部長、広島大学工学部非常勤講師、マツダ学園高屋幼稚園理事長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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