内容説明
戦後60年、明かされた三菱航空技術の軌跡。過酷を極めたエンジンの大出力、高性能化の要求に取り組んだ三菱技術者たち苦闘の記録。
目次
第1篇 開発編(水冷式発動機;空冷式発動機)
第2篇 資料編(「三菱航空機略史」について;序;発動機製作所の沿革;発動機の受注量)
著者等紹介
松岡久光[マツオカヒサミツ]
1925年大分県に生まれる。1947年九州大学工学部機械工学科を卒業し、1953年三菱重工長崎造船所に入社。主に原動機(タービン、ボイラー、ガスタービンなど)部門の設計業務に従事。同造船所副所長を経て、三菱重工業取締役、社長室副室長兼企画部長となる。1993年同社特別顧問を退職
中西正義[ナカニシマサヨシ]
1921年生まれ。航空局航空機機関生卒業。航空局航空試験所勤務、終戦に至る。戦後、日本航空株式会社整備本部勤務を経て、(社)日本航空技術協会に勤務し65歳で退職
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感想・レビュー
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むらきち
3
始めの文に「素人にも親しみやすく理解していただけるような解説」とある通り読みやすかった。開発秘話や機構にも触れていますが、そこまで細かくありません。しかし、生産台数や性能要目などはしっかり纏められていて、あくまでもエンジン史として分りやすく書かれています。流れがよく理解できたのでよかった。2012/03/12
Job
0
タイトル通りの本。30年の間にあったエンジン開発の成功と挫折を分かりやすく書いてあり、最後まで楽しく読めました。また160ページ以降の資料編は発動機の性能だけではなく、年度ごとの陸海軍からの受注量、その代価、種類、同じ発動機でもどの機種にどれだけ回されたか、等が載っており、資料としても価値が大きい本です。2014/06/04
neetn
0
風立ちぬ、永遠の0など、戦時中の航空機への関心が高まったので手にした一冊。素人にも分かりやすいように書いており、理解はしやすい。ライバル関係にあった中島飛行機への辛辣な言葉など、どのような時代であれ人は変わらないなと思える部分もあった。2014/02/03
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- 和書
- 「新青年」の頃