内容説明
日本本土上空に、高高度で侵入してくるB‐29撃滅の執念に燃え、まったく経験のなかったロケット戦闘機をわずか一年足らずで完成させ、それを運用しようとした関係者たちの苦闘。
目次
復元された「秋水」
超重爆B‐29とMe‐163
波涛を越えて
日本における各種ロケット開発について
開発の始動
機体設計
ロケットエンジンの設計
地震と空襲
第三一二空の誕生
エンジン開発の苦闘は続く
運命の七月七日
「秋水」搭乗を夢見て
ロケットエンジンの詳細
ロケット燃料問題
マル九推進薬について
白金供出と呂号陶器
「秋水」の復元工事
柏に遣る「秋水」基地の足跡
著者等紹介
松岡久光[マツオカヒサミツ]
1925年大分県に生まれる。1947年九州大学工学部機械工学科を卒業し、1953年三菱重工長崎造船所に入社。主に原動機(タービン、ボイラー、ガスタービンなど)部門の設計業務に従事。同造船所副所長を経て、三菱重工業取締役、社長室副室長兼企画部長となる。1993年同社特別顧問を退職
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