内容説明
14歳の妃は張りつめたまなざしで何を見つめていたのか―宗教改革に揺れる1526年、宮廷画家が描きとった“いのちの鼓動”。
目次
第1章 ドイツ・ルネサンスのすがた(デューラー、神の手を持った画家;クラーナハは永遠のナンバー2か;分水嶺の神聖ローマ皇帝カール五世)
第2章 宗教改革は、何を変えたのか(ルターとザクセン三代選帝侯;職人集団と騎士・農民戦争;カトリックか、プロテスタントか)
第3章 宮廷画家の描く「結婚」のかたち(ルターと修道女カタリーナ・フォン・ボーラ;ラインのプリンセス、ジビュレとエルベのプリンス、ヨハン・フリードリヒ;イギリス国王ヘンリー八世とアン・オブ・クレーヴズ;ルカス・クラーナハと妻バルバラ)
第4章 ドイツ・ルネサンスの絵画世界絵巻(クラーナハ工房のしごと;永遠のテーゼ「メランコリア」;揶揄の精神とカリカチュア)
第5章 時代は有為転変しつつ、展開する(「シュマルカルデン戦争」とは;クラーナハ(子)、『ワイマール祭壇画』を描く)
著者等紹介
佐藤洋子[サトウヨウコ]
東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻修士課程修了。同大学日本語教育研究センター、ベルリン・フンボルト大学及びボン大学にて日本語・日本文化教育に従事。比較文化を研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。