内容説明
近代アカデミズムの頂点に立った三人の男が「国家」と「天皇」を論じた。穂積八束(憲法学者)、美濃部達吉(憲法学者)、西田幾多郎(哲学者)。誤解と無理解によって封印された「国家論」を現代の目で再生する。
目次
第1部 法学者の哲学(立憲君主制の日本;明治憲法時代の国家思想―穂積八束の世界;国民主権論の世界―戦後の美濃部憲法学をめぐって;総括と展望―法学的観念論批判)
第2部 汎神論的世界観―西田哲学の世界(西田哲学は汎神論か;すべての経験は純粋経験である;主観と客観の迷宮;創造的世界と「主体性」の問題;西田哲学と宗教)
第3章 哲学者の国家(後期西田哲学における国家観;総括と展望―汎神論の系譜)
著者等紹介
重久俊夫[シゲヒサトシオ]
1960年福井県福井市生まれ。東京大学文学部(西洋史学)卒業。研究分野は哲学・比較思想史。人文死生学研究会(世話人)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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