内容説明
米粒のような字でびっしり書き込まれた古い日記帳。それは日本に妻子を残して、明治末にドイツに留学した祖父・高辻亮一の遺したものだった。大学町ゲッティンゲンでの寺田寅彦、林房吉、吉川実夫たち留学生仲間との交遊、下宿先・パイネ家でのドイツ一般家庭の日常生活や、当時の街の風景…早世した故人達を追憶する。
目次
『獨逸だより』上梓
日記と通信
いろいろな誕生日
月沈原のたそがれ
パイネ家の食卓
思い出話
同窓会の行方
一樹の蔭、一河の流れ―それぞれの一代記
帰国後の明暗
米粒のような字でびっしり書き込まれた古い日記帳。それは日本に妻子を残して、明治末にドイツに留学した祖父・高辻亮一の遺したものだった。大学町ゲッティンゲンでの寺田寅彦、林房吉、吉川実夫たち留学生仲間との交遊、下宿先・パイネ家でのドイツ一般家庭の日常生活や、当時の街の風景…早世した故人達を追憶する。
『獨逸だより』上梓
日記と通信
いろいろな誕生日
月沈原のたそがれ
パイネ家の食卓
思い出話
同窓会の行方
一樹の蔭、一河の流れ―それぞれの一代記
帰国後の明暗