内容説明
哲学的“推理”は、流れゆく「歴史」もわれわれの「生死」も夢幻の中の劇中劇であり、悠久の天地自然もまた仮想世界のイリュージョンであることを示しています。しかし、日々の生に満ちあふれているすべての「快」が質的には平等な価値そのものであり、われわれの仮想世界が、まさに価値の海であることをも明らかにしてくれるでしょう。
目次
第1部 世界が夢幻である理由(形而上学的考察)(予備考察篇(存在者の考察;意識現象の考察;外的世界の考察)
展開篇(無我の考察;永遠の無常の考察)
追加考察篇(論理の妥当性の考察;日常的世界の形成の考察)
命題集―ここまでのまとめ)
第2部 功利主義(価値の考察)(価値原理としての功利主義;行動動機としての功利主義;社会規範としての功利主義)
第3部 情報進化(歴史の考察)(情報進化論(情報進化の基礎的考察;文化進化と近代化の考察;未来の考察))
著者等紹介
重久俊夫[シゲヒサトシオ]
1960年福井県福井市出身。東京大学文学部(西洋史学)卒業。兵庫県西宮市在住。西洋史における専攻分野は古代ローマ史
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