内容説明
第2次世界大戦史研究の欠落を埋める。米英両国は綿密な経済戦争計画を立案し実行した。日本の政治機能の不全が浮かび上がる精査な研究。
目次
第1部 米国の経済圧力から経済戦争への転化の過程(英国の経済戦争発動と重要物資の米国依存―1939年9月から40年6月まで;米国の総動員体制への準備―1940年6月から41年3月まで;米国の経済防衛から経済戦争への移行時期―1941年3月から7月まで ほか)
第2部 米国の対日経済戦争(対日石油政策の方向転換;日・蘭印交渉から南部仏印進駐へ;全面的な石油禁輸政策への転換と対日資金凍結の組み合わせ ほか)
第3部 経済戦争の評価と教訓(ドイツと日本に対する経済封鎖の差異;米国の対日経済戦争の教訓と評価)
著者等紹介
土井泰彦[ドイヤスヒコ]
1933(昭和8)年生まれ。1957年早稲田大学第1政治経済学部卒。58年フジテレビ入社後、FNNロンドン支局長、フジテレビ外信部長、83年産経新聞論説委員を経て、88年フジサンケイグループ退社後、91年から文教大学教授、現在に至る。2001年ルーマニアスピル・ハーレット大学名誉客員教授。86年から環太平洋協力日本委員会委員。専門は国際政治、外交史
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