内容説明
27歳という若きローレンツが、医学の道から動物行動学、比較心理学へと傾倒していく経緯、そして膨大かつ綿密な観察の記録から系統発生学的な視点を築き、本能行動と遺伝との関係を明らかにしていくようすが生き生きと描かれている。
目次
5 1933年11月~1934年12月―比較動物心理学へ
6 1935年1月~1937年3月―本能行動の遺伝学
7 1937年4月~1939年1月―野生的形態と家畜的形態
8 1939年2月~1940年3月―真の動物行動学をめざして
終章 回想と展望(動物行動学の誕生;動物行動学の子供部屋から;鳥類学者と動物行動学者;ローレンツ以降のゼーヴィーゼンにおける動物行動学の展開)